実は気にしてほしい!コンドームのサイズ選び
性行為の時必ず着用するのがエチケットのコンドームですが、選ぶ上で一番大切なのは何でしょうか?薄さでしょうか、それとも素材でしょうか?
実はコンドーム選びで最も重要な部分はサイズであることを皆様はご存知でしょうか。なぜサイズが重要なのか、今回はその謎についてご説明していきます。
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コンドームのサイズとは
コンドームのサイズとは、平たく言えば男性器の太さに対応した直径のことを言います。男性器には個人差があり、大きいものから小さいものまで様々です。医療機関の調べに因れば、日本人男性の平均的な太さは直径で36.6mm、円周で115mmとされています。
またアダルトグッズ「TENGA」を展開する株式会社典雅の調べでは直径35.3mm、円周110mmとなっているため多少の違いが出ていますが、これは統計における母集団の違いによるものでしょう。
このような数値を元に各企業はコンドームのサイズを決め、製造を行っているのです。では実際にどのようなサイズで製造販売をしているのでしょうか、細かく見ていきましょう。
メーカーによるコンドームサイズの違い
先述のサイズの違いと言うのは以下のような幅になっています。
Sサイズ | 27~31mm |
Mサイズ | 32~36mm |
Lサイズ | 37~42mm |
XLサイズ | 43~48mm |
各サイズかなり直径の幅が出来てしまっています。これは製造会社によりサイズとそれに対応する直径が違っているためです。具体的にはコンドームを製造をしている大手3社であるサガミ・オカモト・不二ラテックスで比較すると、オカモトだけ他社より小さめに設計しているのです。
制作会社/サイズ | Sサイズ | Mサイズ | Lサイズ | XLサイズ |
サガミ | - | 36mm | 38mm | - |
オカモト | 31mm | 33mm | 37mm | 46mm |
不二ラテックス | 34mm | 36mm | 38mm | 44mm |
上記の表がその比較一覧になります。オカモト製はS~Lサイズに関しては他社よりも小さめになっているのが数値から見受けられると思います。これはオカモトが開発コンセプトである「しっかりとフィットするコンドーム」を作るため、あえて小さめに製造しているのです。
それでは各社ごとにもう少し詳細を見ていきましょう。
サガミのコンドームサイズ
制作会社/サイズ | Mサイズ | Lサイズ |
サガミ | 36mm | 38mm |
サガミ製は他社と同じく標準のMサイズを36mmと設定してコンドームを製造しています。また自社ブランドのサガミオリジナルではLサイズまでしか製造しておらず、規格としてSサイズやXLサイズは設けていません。
ただし、製品によっては密着度を高くするため、直径27mmというかなり細めのコンドームを製造しているのが特徴です。
オカモトのコンドームサイズ
制作会社/サイズ | Sサイズ | Mサイズ | Lサイズ | XLサイズ |
オカモト | 31mm | 33mm | 37mm | 46mm |
上述しましたが、オカモト製は基本的にS~Lサイズが他社よりも小さめの直径で製造されています。またXLだけは他社製よりも大きめに設計されていると独特な特徴があります。
これはフィット感を強めるだけでなく、他社には無いサイズの製品を作ることで様々なニーズに答えたことになります。フィット感を求めるならオカモト製を探してみるといいでしょう。
不二ラテックスのコンドームサイズ
制作会社/サイズ | Sサイズ | Mサイズ | Lサイズ | XLサイズ |
不二ラテックス | 34mm | 36mm | 38mm | 44mm |
不二ラテックスは他社同様平均的なサイズを元にサイズ構成をしています。サガミと違いS~XLまでの規格を設け、幅広くフォローしているのも特徴です。
サイズ間の幅はそれほどありませんが、XLだけは少し離れています。ただ不二ラテックスは薄さよりも安全性を重視している節があるので、薄さを求めるならサガミやオカモト、安全性なら不二ラテックスと見てコンドームを選んでもいいかもしれません。
自分に合ったコンドームのサイズとは
自分に合ったサイズとはどのようなものでしょうか。それは男性器を測ることによって明確になります。男性器のサイズを測った上でその直径から2~3mm小さいものがちょうどいいフィット感を得られ外れる心配もなくなります。
コンドーム選びの際にこのサイズ選びは非常に重要です。普段はあまり気にしていないかもしれませんが、実は一番重要視しなければいけないポイントでもあるのです。
その重要性は「サイズが合っていない場合の弊害」について知ることで理解していただけると思います。
コンドームのサイズが合っていない場合の弊害
コンドームのサイズが合っていないとどんなことが起こるでしょうか。それは大きく分けて3つにあります。
- 装着しにくくなる
- 使用感が窮屈になる
- コンドームが破裂する
それぞれの理由について詳しくご紹介します。
コンドームの装着のし易さについて
サイズが合わない場合の問題点といえば、真っ先に挙がるのが装着のし易さの問題です。サイズが合わない、特に男性器より小さいサイズを購入してしまった場合、装着時コンドームを上手く巻き下ろせなくなります。
サイズが合っていないのでコンドームの口が全体的広がってしまうため、通常よりも張ってしまうので当然ですね。そんなコンドームを強引に巻き下ろしたとしたなら、使用感に問題が発生します。
コンドームの使用感に関する問題
サイズの合わないコンドームを無理やり使用しているためフィット感どころか、強く締め付けられる感覚になり痛みを伴うことになります。快感を得られないだけでなく、苦しみさえ覚えるでしょう。
そんな状態で行為にいたれば、コンドームが破裂する可能性があります。
コンドームが破れてしまう可能性
当然ですが、サイズが合っていないものを強引に使っていれば、コンドームは耐え切れず破れてしまいます。その結果として、妊娠率が上がってしまいます。
さて、これを読んでみえる方はコンドームの効果を得られなかったときの妊娠確率や性病の感染確率をご存知でしょうか。状況の違いもありますが、破れたことによりコンドームの避妊効果、性病予防の効果を全く得られなかった場合、以下のような確率になります。
平常時(排卵期以外) | 危険日(排卵期) | |
妊娠確率 | 18% | 25& |
性病の感染率(膣性交) | 1% |
パートナーが30歳までの場合のデータになります。ただし性病の感染率は年齢、あるいは危険日などに関係なくこのような確率になります。なかなかの妊娠率ですね。また性病の1%も馬鹿には出来ません。
このようにサイズが合わないことによってあわや大惨事を引き起こすこともあるのです。それ故にコンドームのサイズ選びは非常に大切と言えます。
サイズ選びは自分のペニスのサイズを測る事から!
サイズ選びの重要性を知っていただいたところで、そのサイズをしっかり測る方法も知っていきましょう。
測定にはメジャーが必要になります。準備したらそのメジャーで男性器の中腹部の円周を測ってください。定規で直径を測る方法もありますが、男性器は円筒形をしているため正確に測れません。
もし直径で測りたい場合は「ノギス」という挟み込む定規が必要です。建築に携わる人ならご存知かと思われます。
さて、円周を測ったらその数値を3.14で割ってください。それがあなたの男性器の直径になります。日本人男性の平均である115mmで考えると、
115mm ÷ 3.14 = 36.6・・・
となり36.6mmが直径となります。一度測定し計算してしまえば成人男性であれば、自然にサイズが変わることはまずありません。第二次性長期を通過し高校を卒業した男性であればサイズが変わっていくことはもう無いでしょう。
それでも計算が面倒だという方は下の表を参考にしてください。対応するコンドームの例も載せてあります。サイズに合ったコンドーム選びに役立ててもらえれば幸いです。
円周(mm) | 直径(mm) | 対応コンドーム参考例(実際の直径) |
90 | 28.66 | |
95 | 30.25 | |
100 | 31.85 | |
105 | 33.44 | |
110 | 35.03 | |
115 | 36.62 | |
120 | 38.22 | |
125 | 39.81 | |
130 | 41.40 | |
135 | 42.99 | |
140 | 44.59 | |
145 | 46.18 | |
150 | 47.77 | |
155 | 49.36 |
表の直径は円周から導き出した数値であり、コンドームのサイズと差があるのは、直径から2~3mm小さいものを適するサイズして当てはめている方です。実際にそれくらいのサイズ差で選んだ方がしっかりとフィットするコンドームが選べます。
また( )内の数値は実際のコンドームの数値になります。参考までにこちらも見ていただければいいです。
対応するサイズが無いところは他のサイズと併用となっていますが、差して問題は無いでしょう。
コンドームの形状にも注意
コンドームはサイズだけでフィット感が決まるわけではありません。その形状によって変わります。
例えば上記の表でいえば、サガミ製のギュッ!という商品は、中腹部部分は27mmと非常に細くなっていますが、亀頭部分は36mmもあります。これは胴回りでしっかりと締めつけ外れないように工夫しているためです。
あるいはG PROJECT製のインスパイラルSは名称の通り人間工学に基づいたスパイラル構造をしており、その構造のおかげで男性器にしっかりと密着します。
その他にも精液溜めが無いリアル形状や特殊絞りといった様々な工夫がなされ、多少サイズが大きくてもしっかりとフィットしてくれる構造になっています。このような加工も合わせてサイズ選びをしていただくと、自分に合ったサイズを見つけられるでしょう。