コンドームの正しい着け方とおさえておきたいコツ
性行為時、コンドームを使う人は多いと思います。避妊や性感染症防止を考える人はしっかりと遣っていると思います。しかしその使用方法次第では効果を得られない可能性もあるということはご存知でしょうか。
今回はコンドームの正しい着け方、そして押さえておきたいコツについてご紹介していきます。
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コンドームを正しく着けないとどうなる?
コンドームは着けていればいいと考える人も多い様ですが、その考え方は危ないです。確かにコンドームを装着することによって、その効果を得られることが出来ますが、それはあくまでも正しい方法で装着し使用した場合になります。正しい使用法を守っていないと以下のようなことが起こります。
- コンドームに亀裂が入り破れる
- 性行為中にコンドームが外れてしまう
- 陰部に痛みを生じる
- 蕁麻疹や喘息が出る
上記2つは起こってしまうとコンドームの効果を得ることが出来ません。下記2つはパートナーに不快な思いをさせてしまい、また身体への負担となってしまいます。特に最後の1つはゴムアレルギーを発症している可能性があるため注意が必要です。
どちらのトラブルもコンドームを正しく選定していない、装着していないことによって起こるトラブルです。では反対に、コンドームを正しく選定・装着することによってどのような効果が得られるのでしょうか。
望まぬ妊娠を防ぐ
コンドームの本来の目的です。コンドームが作られたと頃から望まぬ妊娠を避けるために使用されたと言うのが最大の目的ともなっています。
コンドームを正しく着けた場合の妊娠確率は2%となっており、100%ではない物のほぼ避妊ができるというデータもあります。パートナーのことを考えるのであればコンドームをつけることは大切です。
性感染症の予防
性感染症の予防にも高い効果を発揮します。コンドームを着けることで、エイズやクラミジア、淋病と言った性病の予防をすることが可能なのです。特にエイズは完治できない病気となっているので、予防することは自身の、あるいはパートナーの命を守ることにもつながります。
避妊同様、コンドームで100%性病が防げるわけではありません。しかし、着けないことによって感染する可能性は飛躍的に上がってしまうのも確かです。エイズに関わらず、性感染症を予防するためにコンドームを着けることは必須となります。
コンドームを正しく着けるために
そんな性行為では絶大な効果を得られるコンドームですが、正しく着けるためには、正しいコンドームの選び方、保管の仕方が重要となります。
コンドームは非常にデリケートなアイテムでもあります。そのため誰かが用意した物や、正しい保管をされてない物を使うのは危険です。それでは正しく着けられたとしても効果を得ることは出来ないのです。
特にまだコンドームを使ったことがない方や、あまり使った経験のない方はここから重要なポイントがいくつも出てくるので、しっかりと内容を把握し実践してください。
経験がかなりある方も、もう一度自分のコンドームの使用の仕方を見直していただくいい機会だと思います。知ってるからいい、ではなくもう一度改めるために確認しよう、という気持ちで読んでいただければ幸いです。
自分が用意したコンドームを使う
まずコンドームは自分の用意したものを使いましょう。ラブホテルや女性が用意したものは極力使わない方がいいです。なぜ自分で用意したものなのか、それにはいくつかの理由があります。
古くなっている
ラブホテルで時々あるのは、用意されているコンドームが古くなっているということです。コンドームは通常5年の使用期限が設けられています。ラブホテルの場合、その性質から業務用のコンドームを大量に仕入れている可能性があり、その消費頻度によっては残っていた古いものが置かれている可能性もあります。
古いものは劣化しているため正しく装着が出来ない、あるいは装着できたとしても行為中に破れてしまう可能性があります。そのため自分で用意しておいて装着するのが安全です。
女性が持っているものも同様です。しばらく性行為をしていない女性が持っているものも、もしかするとかなり前のものかもしれません。購入時期が確認できないだけに安心は出来ません。
正しい保管がされていない
また正しく保管されていない可能性もあります。コンドームの保管には以下の場所は避けなければいけません。
- 高温多湿の直射日光が当たる場所
- タンスやクローゼットの中
- 財布の中
高温多湿や直射日光による紫外線は素材であるゴムを劣化させます。またタンスやクローゼットに入れておく防虫剤の成分もゴムの劣化を早めます。自分で用意していないものはどのような環境で保管されているか分からないため危険です。
さらに個人では財布の中に入れている方を多く見かけます。財布の中ではコンドームに様々な衝撃を与える、あるいは銅製である10円玉に反応して劣化することがあります。
このような環境に置かれているコンドームはどれだけ正しく着けても破損する可能性があるため、自分で正しく保管し持ち運ぶようにしましょう。
意図的に穴が開けられている
これはあまり考えたくはありませんが、女性が用意しているものの場合、極稀に本当に可能性は低いですが、コンドームに穴があけられている可能性があります。パートナーである男性と結婚したい、あるいは妊娠したいと思ってみえる女性の極一部の方がやってしまうようです。そのため、授かり婚なんて状況に陥ることにもなります。
その女性との結婚を望んでいないのは元より、授かり婚ではなくしっかりとプロポーズして結婚したいという方も多いと思います。そうであるならばこの状況を回避するためにも自分で持参したコンドームを使いましょう。
これを読んで「そんなことしない」と思われた女性もいると思いますが、先述の通り極一部の方の話ですので、大多数の女性の話ではありません。注意喚起のためですので、ご了承いただければと思います。
また「そんな方法が...」と思った女性の方、くれぐれも実践しないでください。パートナーが望まない妊娠は時として悲劇を生むこともあります。お互いが信頼できる性行為を行ってください。
自分に合ったサイズのコンドームを使う
さて、自分が用意したコンドームを使う重要性については理解していただけたと思います。しかし、その用意したコンドームが合っていなければ意味がありません。自分に合ったとは具体的には「自分の男性器のサイズに合っている」ものを使うことになります。男性器のサイズは個人差があり、形状もそれぞれです。
そのためまずは男性器のサイズをしっかり測っておきましょう。測り方はメジャーを準備し男性器の中腹あたりの円周を測ってもらいます。以下の結果でサイズを考えてもらうといいです。
男性器の円周とコンドームのサイズの関係
- 100mm以下 : Sサイズ
- 105~115mm : Mサイズ(標準)
- 120~130mm : Lサイズ
- 135~145mm : XLサイズ
これを基準としてコンドームのサイズを選んでいただくといいです。ただあくまでも目安となるため、境界あたりのサイズの方は特に一度装着してみて締めつけ感強すぎる、あるいは緩過ぎる場合はサイズの変更をした方がいいです。
コンドームの正しい着け方
自分に合ったコンドームが見つかったところで、いよいよ正しい装着の方法です。ここでは分かりやすく動画を載せておきます。この動画と説明を見ながら一度練習をしてみましょう。
- 男性器の包皮を根元までたぐり寄せます。そうすることでコンドームが外れにくくなります。コンドームの装着のタイミングは挿入の直前です。ピルを飲んでいてもコンドームを使用してください。
- コンドームを片側に寄せてから封を開けます。コンドームに傷をつけないため爪は切っておきましょう。また途中までしか開けないと袋の切れ端でコンドームを傷つけてしまうことがあるのでしっかり開けてください。
- コンドームの表裏を確認します。精液溜まりが、巻いているところの内側からでている方が表になります。製品によっては裏表が袋に記載してあることもあるので、まずはそちらを確認してください。
- 精液溜まりを指で押さえて空気を抜き、空気が入らないようにしながら、男性器の先端からコンドームを巻き下げていきます。陰毛を巻き込まないよう注意しながらおろしてください。
- 性器の根元までコンドームを下げたら、コンドームの根元を持ち包皮ごと先端方向に動かします。
- 一度上げたコンドームをもう一度巻き下ろすことで、コンドームと包皮が一緒に動くようにします。
動画がとても分かりやすいので、今練習できなかったとしても、頭の中にイメージとして残せたと思います。さて正しい着け方をするため注意がいくつかあります。ここからはその注意を説明してきます。
コンドームの裏表について
コンドームの裏表の確認は大切です。巻き下ろせないこともそうですが、強引に引き下ろそうとしてコンドームが傷つくことがあり、その結果行為中に破れることがあります。
また装着できたとしても、行為中の摩擦が多くなる可能性があります。コンドームの表側には性行為中の摩擦を軽減するための潤滑用ジェルが塗ってあります。逆に裏側は脱落防止のため工夫が施してあることもあるため摩擦が強くなるため、その摩擦でコンドームが外れる、または破れることもあるので注意が必要となります。
空気を入れないコンドームの着け方
まず空気を抜かないとどうなるかを知っておきましょう。空気が入っていると行為中にコンドーム内の圧力が変わり亀頭部分あるいは精液溜りが破裂する可能性があります。破裂するとコンドームとしての効果が得られなくなります。では空気を入れないためにはどうしたらいいでしょうか。
空気を入れない方法は動画あるいは工程でも説明していますが、精液溜めの部分を指で摘み空気を抜いておくことが大切です。
コンドームは素材の関係上、伸縮性もあるため製造時からしっかりと巻かれています。そのため先端部分に空気が入ってさえいなければ、巻き下ろすときしっかりと男性器に密着してくれます。亀頭部分に当てるときが一番空気を入れてしまう心配があるため、最初が肝心です。
またサイズの問題であることもあります。自分のサイズよりも大きいものを使っているとしっかりと密着しないため空気が入ってしまいます。自分の男性器に合っているコンドームを選ぶことでこのような事態を避けることもできるのです。
精液溜めの無いコンドームは空気が入りづらい
空気を入れず着けやすいコンドームとしては、精液溜めが無いコンドームを選ぶといいです。溜め部分が無いため亀頭部分にしっかり当てたら、そのまま引き下ろすことで空気を入れず装着することが出来ます。このようなコンドームはリアル形状と呼ばれています。
ただしこれにも注意が必要です。精液溜めが無いため裏表を間違える可能性があること、そして自分のサイズに合っていない場合隙間から空気が入ってしまう、あるいは射精後に精液が漏れてしまうことがあるので注意です。
その上で精液溜りが無いコンドームとしてオススメの商品はオカモトのゼロゼロスリー003 リアルフィットになります。薄さもあり、またしっかりとしたフィット感があるため装着したときの違和感もありません。
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包茎の方向け、コンドームの正しい着け方
日本人の約7割は包茎だと言われています。包茎だからと言って恥ずかしがることもありません。ただ包茎の場合はコンドーム装着時に余った皮の部分によってコンドームが外れてしまう心配があります。それでは包茎の人たちも安心してコンドームを使うための正しい着け方を紹介していきます。
仮性包茎のコンドームの着け方
仮性包茎の場合は、装着時の注意で十分に正しくコンドームを着けることができます。先述のコンドームの正しい着け方で最初に余った包皮を下へ手繰り寄せていました。これが実は一番重要です。
仮性包茎の場合、勃起時でも亀頭部分が皮で隠れていることがあります。コンドームを着けるときは亀頭部分をしっかり皮から出してきましょう。その上で下ろした皮が上にあがってきてコンドームを押し上げ外れてしまわないように、コンドームを巻き下ろしては根元を上に上げ、皮をコンドーム内に入れつつ、コンドーム全体を全て巻き下ろすことが重要です。
言葉でわかりにくい場合は、動画の1:54あたりから始まる「④巻き下ろす」の工程をご覧ください。こうすることで仮性包茎でもコンドームを正しく装着できます。
真性包茎のコンドームの着け方
真性包茎の場合は、着け方もそうですが正しいコンドームを選ぶことが大切です。真性包茎の場合、男性器が先細りしていることが多いです。そのためサイズを少し小さめにすることが大切です。
大きめのサイズですと性行為中に外れてしまうことがあるため、正しく着けられたとしてもコンドームの効果を失ってしまう可能性があるのです。サイズを厳選し、先述の着け方を実践してみてください。
雰囲気を壊さないコンドーム装着テクニック
実はコンドームを着ける上で一番気を遣っているのが、雰囲気を壊さないようにしていることです。性行為にいたる時はパートナー同士でとてもいい雰囲気になっているのは確かでしょう。お互いが興奮して楽しんでいる中、いざ挿入となってコンドームを着けるとなると、雰囲気を壊してしまうことが多いです。
男性は慣れていないと着けることに一生懸命になり、女性はその間放置をされてしまうような状態になります。そのため装着し終わったときには微妙な空気になってしまうこともあります。では雰囲気を壊さないためにはどのようにしたら良いのでしょうか?
沈黙の時間を作らない
結局のところ一生懸命になりすぎて沈黙状態が続くのが気まずくなる一番の原因です。そうであるなら装着中にも女性と会話をするのも手の1つです。女性側も男性が一生懸命着けていることは承知してくれているでしょう。その上で話しかけながら着けるというのは効果があります。
愛撫中にコンドームを着ける
1つの方法としては女性を愛撫しているときに、使っていない手でコンドームを装着すると言う方法です。ただこれにはかなりの慣れが必要であり、片手で行わなければいけないため、正しい装着が出来ない可能性もあります。
あるいはベッドに身体を預けた状態でキスをしながら装着するのも有りでしょう。こちらも女性はキスに気を取られているためコンドームの装着は気になりません。また愛撫と違い両手を使えます。ただ目視で確認できないため慣れが必要となります。
慣れていない方、あるいは未経験の方は、これから訪れるであろうこのような場面で雰囲気を壊さないためにも予め練習しておくことも大切です。男性だけのためではありません。パートナーのことも考えて、自分のスキルを上げておく事も大事なことなのです。
女性の協力を得て装着する
コンドームは何も男性が自分でつけなければいけないものではありません。女性が男性に着けてあげてもいいのです。雰囲気が壊れる理由は先ほども説明しましたが、女性が放置されることにもあります。そうなると、女性も協力してコンドームを着けてあげれば雰囲気を壊すことはなくなります。
積極的に、と言うことはなかなか難しいこともあると思うので、オーラルセックス時に女性が着けてあげるというのが一番自然な流れでしょう。その場合は女性の方にもコンドームの正しい着け方を覚えてもらう必要があります。これからやっていくのであれば、2人で正しい着け方を確認しながら装着しても雰囲気が壊れることはなくなります。