良く効く!市販のおすすめ風邪薬ランキング
一口に風邪薬と言っても薬局に並ぶ薬は多種多様、どれが良いのか迷うこともあるのではないでしょうか。こちらのページではおすすめの市販の風邪薬10種類を紹介させていただきます。
風邪薬は時として思わぬ副作用を引き起こす可能性もあります。薬はどうしても症状が辛い時のみとし、必ず用法用量を守って服用しましょう。
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市販の風邪薬の選び方
市販薬を選ぶ際に最もよい方法は、薬剤師に相談し、症状に合った薬を選んでもらうことです。風邪だと思っても違う病気の可能性もあります。可能な限り、薬剤師へ相談するようにしてください。
市販の風邪薬を購入する際、症状に対する有効成分がわかれば、自分でもある程度選ぶことができます。実際、市販の風邪薬に配合される成分の種類はある程度限られており、その成分の違いで大まかな薬のタイプが見えてきます。下記に今回の紹介させて頂く薬に含まれる代表的な成分について紹介させていただきます。
風邪薬の主な成分
- 解熱鎮痛作用:イブプロフェン、アセトアミノフェン、イソプロピルアンチピリン
- 鎮咳作用:ジヒドロコデイン、デキストロメトルファン臭化水素酸水和物、メチルエフェドリン塩酸塩、甘草エキス
- 去痰作用:ブロムヘキシン塩酸塩、アンブロキソール、L-カルボシステイン、グアイフィネシン
- 鼻水・鼻づまり:クロルフェニラミンマレイン酸塩、クレマスチンフマル酸塩、ヨウ化イソプロパミド、塩酸プソイドエフェドリン、ベラドンナ総アルカロイド、塩酸ジフェニルピラリン
- 喉の痛み:トラネキサム酸
また、症状と成分について詳しく取り上げているページ、「成分で選ぶ!症状に合う賢い市販の風邪薬の選び方」がありますので参考までにご覧下さい。
症状に合わせて風邪薬を選ぶ
症状に合わせてピンポイントで効果を発揮する風邪薬が欲しい場合は、風邪の症状ごとにおすすめの風邪薬を紹介したページをご用意しておりますのでそちらをご確認していただければと思います。
市販の風邪薬おすすめランキング:Top10
成分や効果、一般的な評価、販売実績の面からおすすめの風邪薬を10種類紹介させていただきます。風邪の症状を緩和させるためには症状に合わせた薬を選ぶことが大切ですので、あくまで参考としてご覧下さい。
第1位:第一三共ヘルスケア/ ルルアタックEX
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風邪の諸症状に効く総合感冒薬です。
ルルアタックEXは即効性があり、風邪の主な症状である喉の炎症緩和に特化した配合とされている点から、評価が高い市販薬となっています。ただし、市販薬の中では高価格帯の薬となります。
錠剤と顆粒の2種類があり、飲みやすさを選ぶのであれば錠剤を、少しでも早く効き目が欲しい場合は顆粒を選択すると良いでしょう。価格差はほとんどありません。内容量が多い物を購入する場合は錠剤の方が若干手頃です。
>>ルルの効果や特徴
成分と用法用量
- イブプロフェン:解熱鎮痛作用
- トラネキサム酸:喉の炎症を抑える
- ジヒドロコデインリン酸塩:咳を鎮める
- dl-メチルエフェドリン塩酸塩:咳を鎮める
- ブロムヘキシン塩酸塩:去痰作用のある
- クレマスチンフマル酸塩:鼻水を止める
イブプロフェンは解熱、鎮痛、消炎の作用をバランスよくもち、作用も強いことから様々な風邪薬に配合されている成分です。トラネキサム酸は喉の炎症を抑える作用が大変優れており、この成分が配合されている総合感冒薬は少なく、この薬の大きな特徴です。
ジヒドロコデインリン酸塩は咳中枢(脳の一部)に作用して咳を鎮め、メチルエフェドリン塩酸塩は気管を広げて咳を鎮めます。ブロムヘキシン塩酸塩は痰を薄めて排出されやすくします。クレマスチンフマル酸塩は炎症を抑えること(抗ヒスタミン成分)で鼻水やくしゃみに効果があるとされています。
12錠、18錠、24錠入りがあり、15歳から使用可能、1回2錠、1日3回服用は食後(30分以内)です。
第2位:大正製薬 / パブロンSα錠
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5歳から使用可能な風邪の諸症状に効く総合感冒薬です。
パブロンSα錠はコストパフォーマンスも良く、5歳から使用可能という点が高評価のポイントとなっています。また、1955年に販売されてから大人から子供まで使用可能な常備薬として長く愛用されているシリーズです。
顆粒のものもありますが錠剤の方がコストパフォーマンスに優れています。
成分と用法用量
- アセトアミノフェン:解熱鎮痛作用
- ジヒドロコデインリン酸塩:咳を鎮める
- dl-メチルエフェドリン塩酸塩:咳を鎮める
- ブロムヘキシン塩酸塩:去痰作用
アセトアミノフェンは穏やかな解熱鎮痛作用があり、胃への負担がなく、幼児から使用することができるほど安全性の高い成分です。
30錠、42錠、60錠入りがあり、5歳から使用可能、15歳以上で1回3錠、1日3回服用は食後(30分以内)です。
第3位:武田薬品工業株式会社 / ベンザブロックLプラス錠
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喉の症状緩和に特化した総合感冒薬です。
ベンザブロックは症状によって3つの商品(熱、喉、鼻)がありますが、ここでは喉の症状に特化したLプラスを取り上げます。
理由はまず解熱作用は全てに共通して含まれる作用であることと、風邪は喉へのウィルス感染によって発症するため、喉の症状に特化したものがより汎用性が高いと考えられる為です。もちろん鼻の症状が強く出る方はSプラスを選んでいただいても良いでしょう。
また、ベンザブロックの錠剤には2種類のタイプがありますがコストパフォーマンスの点から、錠剤タイプをおすすめさせていただきます。もう一方はカプレットと言われるタイプで、カプセルと錠剤の中間型、誤嚥しにくい、喉に引っ掛かりにくいといった利点はありますが、錠剤に比べ価格が高くなります。
成分と用法用量
- イブプロフェン:解熱鎮痛作用
- ジヒドロコデインリン酸塩:咳を鎮める
- L-カルボシステイン:去痰作用
- 塩酸プソイドエフェドリン:鼻づまり解消
L-カルボシステインは気道粘液修復薬と呼ばれ、痰の粘度を下げるとで痰を排出されやすくします。塩酸プソイドエフェドリンは血管収縮作用があり、鼻腔粘膜が腫れる(血管拡張)ことによって生じる鼻づまりの症状を緩和します。
35錠、45錠入りがあり、15歳から1回3錠、1日3回服用は食後(30分以内)です。
第4位:エスエス製薬 / エスタックイブファインEX
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作用の強い総合感冒薬です。今回紹介している10種の中で最も高価格な薬ですが、その強い効果から支持されている商品です。
成分と用法用量
- イブプロフェン:解熱鎮痛作用
- ジヒドロコデインリン酸塩:咳を鎮める
- dl-メチルエフェドリン塩酸塩:咳を鎮める
- アンブロキソール塩酸塩:去痰作用
- クロルフェラミンマレイン酸塩:鼻水を止める
- ヨウ化イソプロパミド:鼻水を止める
アンブロキソール塩酸塩は痰を薄めて排出されやすくします。クロルフェラミンマレイン酸塩は即効性、持続性のある抗炎症成分(抗ヒスタミン成分)となっており、各炎症に作用しますが、主に鼻の症状に効果があるとされていいます。ヨウ化イソプロパミドは鼻水の分泌に関わる成分(アセチルコリン)をブロックすることで鼻水の分泌を抑えます。
12錠、24錠入りがあり、15歳から使用可能、1回2錠、1日3回服用は食後(30分以内)です。
第5位:サトウ製薬 / ストナジェルサイナスS
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鼻の症状に特化した総合感冒薬です。鼻水が止まらない症状にお悩みの方に良い市販薬とされています。
購入する際は内容量が多い物を購入してもお得にならない為、必要な量だけ購入することをお勧めします。
成分と用法用量
- アセトアミノフェン:解熱鎮痛作用
- リン酸ジヒドロコデイン:咳を鎮める
- dl-メチルエフェドリン塩酸塩:咳を鎮める
- グアイフィネシン:去痰作用
- ベラドンナ総アルカロイド:鼻水を止める
- 塩酸ジフェニルピラリン:鼻水、鼻づまりの解消
グアイフィネシンは痰を薄めて排出されやすくします。ベラドンナ総アルカロイドは鼻水の分泌に関わる成分(アセチルコリン)をブロックすることで鼻水の分泌を抑え、塩酸ジフェニルピラリンは強い抗ヒスタミン作用をもち鼻の炎症を抑えるます。ただし、副作用として眠気が強く出る傾向があります。
24カプセル、36カプセル、48カプセル入りがあり、11歳以上から使用可能、15歳以上で1回2カプセル、1日3回服用は食後(30分以内)です。
第6位:全薬工業株式會社 / 新ジキニン 顆粒
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風邪の諸症状に効く総合感冒薬です。3歳から服用可能という点から常備薬として定評のある風邪薬です。また、生薬(甘草)を配合している点が特徴です。
顆粒タイプは少し飲みにくいというデメリットがありますが、錠剤のものに比べ作用が早く、ジキニンシリーズの中でも最も人気のある商品となっています。
購入する際は内容量の多いものの方がコストパフォーマンスが良くなっています。
成分と用法用量
- アセトアミノフェン:解熱鎮痛作用
- ジヒドロコデインリン酸塩:咳を鎮める
- dl-メチルエフェドリン塩酸塩:咳を鎮める
- クロルフェラミンマレイン酸塩:鼻水を止める
- 甘草エキス:咳を鎮める、喉の痛み緩和
甘草エキスの作用は未だ明らかになっていない部分も多いですが、喉の痛みの緩和、鎮咳、去痰などの作用があることで知られている自然由来の成分です。
10包、、16包、22包入りがあり、3歳から使用可能、15歳以上で1回1包、1日3回服用は食後(30分以内)です。
第7位:グラクソ・スミスライン /新コンタック風邪総合
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風邪の諸症状に効く総合感冒薬です。
服用回数が1日2回で良い点が大きなメリットですが、高価格帯の市販薬です。購入する際は内容量の多いものの方がコストパフォーマンスが良くなっています。
成分と用法用量
- アセトアミノフェン:解熱鎮痛作用
- デキストロメトルファン臭化水素酸水和物:咳を鎮める
- dl-メチルエフェドリン塩酸塩:咳を鎮める
- ブロムヘキシン塩酸塩:去痰作用
- d-クロルフェラミンマレイン酸塩:鼻水を止める
デキストロメトルファン臭化水素酸水和物は非麻薬成分であるため身体への負担が少ないです。市販薬には鎮咳成分として作用の強いコデイン系(麻薬性)の成分が配合されることが多くありますが、習慣性(依存性)というデメリットがあり、非麻薬成分は依存性の心配がありません。
12カプセル、24カプセル入りがあり、7歳から使用可能、15歳以上で1回2カプセル、1日2回服用は朝、夕、食事に関わらず服用可能です。
第8位:第一三共ヘルスケア / ペラックT錠
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喉の痛みを抑える市販薬の中でも評価の高い薬です。眠くならない点も特徴ですが、解熱作用はありません。
購入する際は内容量が多い物を購入してもお得にならない為、必要な量だけ購入することをお勧めします。
成分と用法用量
- トラネキサム酸:喉の炎症を抑える
- 甘草エキス:咳を鎮める、喉の痛み緩和
喉の炎症を抑える市販薬は、副作用に眠気がある抗ヒスタミン成分を配合したものが多くありますが、こちらは含まれていませんので眠くなる心配はありません。
18錠入りと36錠入りがあり、7歳から使用可能で、15歳以上は1回2錠、1日3回、朝昼晩の服用です。
第9位:第一三共ヘルスケア / プレコール持続性カプセル
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風邪の諸症状に効く総合感冒薬です。
プレコール持続性カプセルは鎮痛作用が強く、即効性があります。また、服用回数が1日2回で良い点が特徴です。どの成分も強いため効果は期待できますが、価格が高いこと、成分に注意が必要です。
購入する際は内容量の多いものの方がコストパフォーマンスが良くなっています。
成分と用法用量
- イソプロピルアンチピリン:解熱鎮痛作用
- アセトアミノフェン:解熱鎮痛作用
- ジヒドロコデインリン酸塩:咳を鎮める
- dl-メチルエフェドリン塩酸塩:咳を鎮める
- クロルフェラミンマレイン酸塩:鼻水を止める
- 甘草エキス:咳を鎮める、喉の痛み緩和
イソプロピルアンチピリンは強い解熱鎮痛作用があることで知られていますが、副作用に注意が必要です。副作用として、ピリン疹と呼ばれる発疹や血液、腎臓への悪影響が報告されており、過去に薬でのアレルギーが出たことがある人は避けた方が良いでしょう。
12カプセル、24カプセル、36カプセル入りがあり、15歳以上から使用可能で1回2カプセル、1日2回服用は朝、夕、食事に関わらず服用可能です。
第10位:ライオン株式会社 / バファリンかぜEX錠
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アスピリンを配合した痛み止めで有名なバファリンですが、こちらはアスピリンではなく、より作用の強いイブプロフェンを配合し、風邪の諸症状に効く総合感冒薬です。
購入する際は内容量の多いものの方がコストパフォーマンスが良くなっています。
成分と用法用量
- イブプロフェン:解熱鎮痛作用
- ジヒドロコデインリン酸塩:咳を鎮める
- dl-メチルエフェドリン塩酸塩:咳を鎮める
- ブロムヘキシン塩酸塩:去痰作用
- クレマスチンフマル酸:鼻水を止める
それぞれの成分については上記の通りとなっています。
18錠、27錠、45錠入りがあり、15歳以上から使用可能で1回2錠、1日3回、朝昼晩の服用です。
風邪薬を飲む上での注意点
- 風邪薬は対処療法、どうしても必要な時だけにしましょう
- 市販薬には想像以上に副作用があります
- 薬は水か白湯で、その他の飲み物(アルコール、ジュース、カフェイン)と一緒に飲まないでください。
- 違和感を感じたらすぐに服用を辞めましょう
- 風邪の症状は長くても熱で1週間、咳(痰が絡んだ)は3週間、それ以上は医療機関へ
風邪薬をはじめ市販薬は症状を治すのではなく、軽く(緩和)させるためのものです。風邪の辛い症状はすべて免疫反応であり、病原体を排除するために必要な症状とも言えます。どうしても辛い時を除いてできる限り服用は避けましょう。
市販の風邪薬は少量で人体に作用するものであり、これまでに多くの副作用の事例があがっています。少数ではありますが、用法用量を守っていたとしても発症してしまう病気もあり、場合によっては死に至る危険性もあります。
薬を飲む際にアルコールやグレープフルーツジュース、栄養ドリンクやカフェインを含む飲み物は薬の効果が強くなりすぎたり、弱くなってしまう原因になります。特にアルコールを同時に摂取することは肝臓への負担が大きくなりますので注意が必要です。
使用中に違和感を感じたらすぐに使用をやめ、服用していた薬を持って(もしくはその情報がわかるものを持って)医療機関へ受診しましょう。