【症状別】だるい熱に効くおすすめの風邪薬まとめ
体調が悪くなると必ずと言っていいほど出る症状が「発熱」。熱がでることは病原体と戦っている証拠、と耳にしますが高すぎる熱は下げる必要があります。
症状緩和のための風邪薬と有効成分、そして熱の原因についてみていきましょう。
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風邪で熱が出る原因は?
発熱の原因は、病原体の動きを鈍くさせるために行なわれる自己防衛の1つです。辛い症状は外敵によるもの、と思われがちですが、自分自身が起こしている症状です。
病原体(ウィルスや細菌)の侵入から発熱までのメカニズム
体内にウィルス等の病原体が侵入すると身体は異物と捉え、病原体の苦手な環境を作るために発熱を促します。(病原体自体が外因性の発熱物質となる)
続いて病原体を除去するため、免疫系の細胞である免疫細胞(好中球、マクロファージ)が働き始めます。マクロファージは病原体を撃退(貪食)しながら、サイトカインという物質(内因性の発熱物質)を分泌します。
熱を生み出すためには脳からの指令が必要となります。分泌されたサイトカインはプロスタグランジンを産生、この物質が脳の視床下部へと情報を伝えることにより発熱と保温の指令が出ます。
脳からの指令を受けて、身体の各部位がそれぞれ体温を上げるように動きます。熱を逃さないように血管は収縮、汗線は閉じます。そして筋肉を震えさせて体温を上昇させ、熱がでます。
プロスタグラジンは発熱を引き起こす物質と言え、多くの解熱剤はこの物質の働きを妨げる(体内で作られないようにする)ことで熱を下げる仕組みとなっています。
熱が長引くことによる合併症
風邪による発熱期間の目安は4日~1週間と言われており、この期間が単なる風邪かそうでないかの判断基準になるとされています。
その理由は身体が侵入してきた病原体に対して抗体を作るまで2~3日程度かかり、そこから完全に病原体を排除、身体が健康な状態に戻るま1~4日かかるとされているためです。この期間を過ぎてくるとただの風邪ではなく、他の症状を疑う必要が出てきます。
風邪(ウィルス感染)による体力、免疫力の低下は細菌による二次感染が発生しやすくなります。風邪による合併症例は以下の通りです。
肺炎
細菌による炎症が肺にまで達して起きる病です。高熱、激しい咳、痛み、呼吸困難などの症状があります。身体が弱ると年齢にかかわりなく発病します。
気管支炎
気管支に細菌が感染。咳が激しくなり、膿のような痰が出る、胸の痛みが出るといった症状があります。
炎髄膜炎、脳炎
髄膜や脳にウィルス、細菌などの病原体が感染して起こります。頭痛、高熱、嘔吐、痙攣、意識障害などの症状があります。
熱は身体が異常を知らせるサインです。軽視せずに早めの治療を行い、少しでもおかしいと感じたら医療機関へ受診をしましょう。
熱の原因に効く有効成分
解熱作用に有効な成分をみていきましょう。
解熱のために使用される成分は主に非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)と呼ばれるものとなります。この成分は炎症や発熱を引き起こす成分、プロスタグランジンの生合成を阻害※することで解熱、鎮痛作用があるとされていいます。
※正しくはプロスタグランジンを作る酵素、シクロオキシゲナーゼを阻害することでプロスタグランジンが作られなくなり、発熱が抑えられることにつながります。
ロキソプロフェンナトリウム水和物
安全性が高く、様々な痛みに幅広く効果があるとされることから多用されている成分です。副作用としては胃腸症状があげられます。
ロキソニンで知られる薬の主成分です。
アスピリン(アセチルサリチル酸)
NSAIDsの中でも古くから使われている成分であり、現在も使用され続けています。副作用としては胃腸症状があげられます。医学的にはアスピリンと呼ばれ、市販薬などではアセチルサリチル酸での表記が見られますが、同じものとなっています。
バファリンの主要成分となっています。
イブプロフェン
主に炎症を抑える効果で使用されることの多い成分ですが、解熱作用も併せ持ちます。上記の成分と同様に副作用として胃腸症状があげられます。
作用が比較的強いことから多くの風邪薬に使用されている成分です。
アセトアミノフェン
幼児から使用することができるほど安全性の高い成分として多様されています。解熱効能はあまり強いものではありませんが、胃への負担がない点が特徴です。仕組みは明らかとなっていませんが、血管を広げ、熱を放散させる効果や、痛みの感受性を低下させる作用があるとされています。
辛い熱に効果的な市販のおすすめ風邪薬
風邪薬はあくまで症状の緩和が目的です。
発熱や風邪の諸症状は全て身体が病原体を排除するため、私たちの身体がおこしている反応であり、必要な症状とも言えます。ですが、それらの症状も過度な体力の消耗、ストレスになることもあります。薬を使うことで、免疫機能を損なわない程度に症状をコントロールする、これが風邪薬の使用目的となります。
風邪薬の過剰摂取は免疫機能を妨げる可能性もありますので、体温が39度を超えるとき、どうしても辛いと感じるときに使用するようにしましょう。
また、風邪薬は決まったタイミングで飲み続けるのではなく、短期間、症状が重い時のみ使用する(頓服)ことを想定しているものですので長期的な使用はできません。
これらを踏まえた上で、解熱作用に特化した市販の風邪薬とその特徴について見ていきましょう。
ロキソニンS
優れた解熱、鎮痛効果を期待できます。ロキソプロフェンナトリウム水和物が主要成分です。医療用のロキソニンと同じ仕様になっており、購入する場合薬局に行く必要があります(第1類医薬品)。
胃に負担をかけない設計です(プロドラック錠剤)。ですが、念のため空腹時は避けたほうが良いとされています。眠くならないので使用するタイミングは選びません。15歳以上、1回1錠、1日2回まで、服用間隔は4~6時間以上です。
バファリンA
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効き目は他のものに比べると穏やかです。主要成分はアスピリン(アセチルサリチル酸)となっており、胃腸への影響を緩和するための緩衝成分が配合されています。
ですが、念のため空腹時は避けたほうが良いとされています。こちらも眠くならないので使用するタイミングは選びません。15歳以上、1回2錠、1日2回まで、服用間隔6時間以上です。
イブA錠
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イブプロフェンが主要成分です。その他に、鎮痛効果を高める成分(アリルイソプロピルアセチル尿素、無水カフェイン)を配合しています。空腹時は避けたほうが良いとされています。15歳以上、1回2錠、1日3回まで服用間隔4時間以上です。
ルルアタックFX
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解熱の有効成分はアセトアミノフェンです。その他にも発汗作用を持つ成分(麻黄エキスなど)を配合し、解熱に特化した風邪薬です。7歳から使用可能で、15歳以上は1回3錠、1日3回まで、食後30分以内の使用となっています。
>>ルルの効果や特徴
冷えピタ8時間冷却
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肌に貼る冷却シートです。このタイプの商品は様々な種類がありますが、この商品は貼りやすさ、持続性など、総合的にみて評価の高い商品となっています。おでこだけでなく、首やわきの下、太ももなど、太い血管が通る部分に貼ると冷却効果が高まると言われています。