【症状別】鼻水や鼻づまりに効くおすすめの風邪薬まとめ
風邪をひくと鼻水がとまらない、鼻づまりで息苦しい、という辛い思いをすることが年に1回はあるのではないでしょうか。この不快な症状を緩和するための風邪薬と有効成分、そしてその原因についてみていきましょう。
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鼻水と鼻づまりの違い
鼻水と鼻づまり、大抵並んで表記されるこの2つはどちらも病原体の侵入を防ぐ自己防衛であることは同じです。
ですが、それぞれ異なる方法、鼻水は侵入してきたものを巻き込んで体外へ排出することで、鼻づまりは鼻腔内を狭くすることで異物が侵入しにくくすることで、病原体の侵入を阻止しています。
風邪で鼻水が出る・鼻がつまる原因は?
鼻水が止まらない、鼻がつまる、その原因についてみていきましょう。
鼻水は鼻水(鼻汁)は鼻線から分泌される粘液と血管からの浸出液(血液の一部が血管壁から出てきたもの)が混合されたものとなっています。ウィルスや細菌などに感染すると身体はそれらを排除するため、鼻水のもととなる粘液や浸出液の分泌を増やし、病原体を体外へ排出しようとします。その結果、鼻水が止まらなくなるといった症状が発生します。
鼻づまりは病原体の侵入を防ぐため、鼻腔内の毛細血管が拡張する(腫れる)ことでおこります。鼻腔は病原体が入りにくいように元々狭い作りとなっており、炎症がおきるとすぐに鼻づまりの症状が出てしまいます。
鼻水・鼻ずまりの原因と対策
それぞれの原因から症状を緩和させるにはまず炎症を抑えることが有効といえます。炎症が治まれば鼻水、鼻づまり両方の症状が緩和されます。実際に市販の風邪薬には炎症を抑える成分が含まれることで鼻水、鼻づまりに効果があると記載されているものが多くあります。
また個別では、過剰な鼻水の分泌を止めるには、鼻水の元となるもの(粘液や浸出液)の分泌を抑制することが有効であり、鼻づまりには血管の拡張を抑えるような作用のある成分が有効と言えるでしょう。
鼻水・鼻づまりが続くことによる合併症
風邪(ウィルス感染)による体力、免疫力の低下は細菌による二次感染が発生しやすくなり、場合によっては以下のような合併症を引き起こす可能性があります。
蓄膿症(ちくのうしょう)
風邪により鼻腔に炎症(急性副鼻腔炎)がおき、それが慢性化すると蓄膿症と呼ばれる病気になる場合があります。蓄膿症には鼻水、鼻づまり、ほほの痛み、鼻の奥から嫌な臭いがするなど様々な症状があります。また、この症状はさらに目や脳への合併症を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。
中耳炎
鼻や喉の風邪からの二次感染で発症する可能性があります。耳の中耳にウィルスや細菌が感染することでおこり、痛み、耳漏、発熱の症状があります。
鼻水、鼻づまりの症状は風邪の症状だけでなく、より重篤な病気の表れとなっている可能性もあります。これらの症状は身体が異常を知らせるサインでので、軽視せずに早めの治療を行い、少しでもおかしいと感じたら医療機関へ受診をしましょう。
鼻水・鼻づまりの原因に効く有効成分
風邪や花粉症の症状として多い鼻水や鼻づまり、症状の緩和のために手軽な市販薬に頼る方も多いのではないでしょうか。ですが、いざ買おうと思っても、多種多様な市販薬の中からどれを選んだら良いか判断が難しいところです。
そんな時、それぞれの有効成分についての予備知識があれば目的の薬を見つけるために役立つでしょう。
鼻水に効く有効成分
鼻水を止める有効成分には主に抗ヒスタミン成分(第一世代,第二世代)と抗コリン成分の2種類があります。
抗ヒスタミン成分には第一世代と第二世代と呼ばれる区分があり、第一世代は即効性があるとされていますが、眠気が出るというような副作用があります。第二世代は眠くなるといった副作用が起きにくいのですが、即効性は劣ります。
ヒスタミンは脳を活性化させる成分であり、この物質が抑えられると眠くなったり集中力の低下(インペアード・パフォーマンス)等の副作用につながります。そのため、第一世代の抗ヒスタミン成分を含む風邪薬は服用後の乗り物または機械類の運転操作はできません。
よって、仕事中に服用したい場合は第二世代の成分が配合されたものを選ぶと良いでしょう。
(d-、dl-)クロルフェニラミンマレイン酸塩
第1世代の抗ヒスタミン成分です。副作用として眠気や口の渇きといった症状があるとされています。炎症を起こす成分であるヒスタミンを作用しないようにすることで鼻水、鼻づまりの症状を緩和することができるとされています。
エピナスチン塩酸塩
第二世代の抗ヒスタミン成分です。副作用はあまりないため、眠気の心配もありません。アレルギーによる鼻水により効果があるとされています。
ヨウ化イソプロパミド
抗コリン成分です。副作用として口の渇き、排尿障害といった症状があるとされています。鼻水の分泌に関わるアセチルコリンをブロックすることで鼻水の分泌を抑えます。
鼻づまりに効く有効成分
鼻づまりを緩和するには炎症を抑える成分と血管収縮作用をもつ成分が有効であるとされています。炎症を抑える成分としては鼻水に効く成分としてあげた抗ヒスタミン成分となり、血管収縮作用をもつ代表的な成分としてはプソイドエフェドリン塩酸塩やメチルエフェドリンがあります。
市販の風邪薬の多くは鼻水、鼻づまり、両方に有効とされる抗ヒスタミン成分を配合しています。鼻づまりに特化した薬を探したい場合は血管収縮成分を含んだ鼻炎用薬を選ぶと良いでしょう。また、内服薬よりも点鼻薬の方が即効性があるとされています。
鼻水・鼻づまりに効果的な市販のおすすめ風邪薬
鼻水、鼻づまりに効く風邪薬とその特徴についてみていきましょう。花粉症の場合、風邪薬での代用は不可能ではないですが、より症状に特化した市販薬を選ばれる方が効果的でしょう。
また、風邪薬はあくまで症状の緩和が目的です。鼻水、鼻づまりをはじめ、発熱や咳、痰も全て身体が病原体を排除するため、私たちの身体自らおこしている反応であり、必要な症状とも言えます。
ですが、それらの症状は辛く、体力を消耗たり、ストレスがたまる原因にもなります。そのため、免疫機能を損なわない程度に症状をコントロールする、これが風邪薬の使用目的となります。
ベンザブロックSプラス
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第一世代の抗ヒスタミン成分d-クロルフェニラミンマレイン酸塩と抗コリン成分のヨウ化イソプロパミド、鼻水のもととなる血管からの浸出液を抑制するヘスペリジンが配合されています。また、その他にも鎮痛、解熱、鎮咳、去痰作用を持つ成分が配合されています。
ルルアタックNX
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第一世代の抗ヒスタミン成分クレマスチンフマル酸塩、抗コリン成分のベラドンナ総アルカロイドが含まれており、鼻水、鼻づまりの緩和が期待できます。また、粘膜をはじめ皮膚の健康を保つビタミンBを配合し、鼻風邪向けの処方となっています。その他風邪の諸症状に有効な成分が配合されています。
>>ルルの効果や特徴
エスタックイブNT
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第一世代の抗ヒスタミン成分のクロルフェニラミンマレイン酸塩と抗コリン成分のヨウ化イソプロパミドを配合、その他風邪の諸症状に有効な成分が配合されています。
アレジオン20
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こちらは風邪薬ではなく、鼻水、鼻づまり解消に特化したアレルギー用薬です。第二世代抗ヒスタミン成分エピナスチン塩酸塩を主成分としているため、眠くなりにくい点が特徴です。また、医療用と同様の処方となっており、服用も1日1度で良いので飲みやすい仕様となっています。