【症状別】つらい喉の痛みに効くおすすめの風邪薬まとめ
誰しも年に1度くらいは風邪をひいて「喉が痛い」と感じることがあるのではないでしょうか。身近な痛みとも言える喉の痛み、この不快な痛みを和らげるにはどうしたらよいのでしょうか。痛みの原因と対策(薬)についてみていきましょう。
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風邪で喉が痛くなる原因は?
風邪による喉の痛みは、病原体(ウィルスや細菌)の感染により鼻、喉、気管支などの呼吸器系に炎症がおこることで発生します。
病原体(ウィルスや細菌)が体内に侵入すると、私たちの身体は患部へ免疫細胞を集めます。血管を広げ、血量を増加させ、そして熱に弱い病原体を排除するため、発熱します。これによって患部に炎症(腫れ、発熱)がおきます。また、病原体により細胞が傷つけられると痛みの原因物質が分泌され脳へ異常を知らせます。
このように、炎症が起こることで生じる痛みや腫れといった症状は病原体によって攻撃されているからではなく、私たち自身が引き起こしていること、自己防衛の現れということになります。
また、喉の痛みはウィルス感染によるものの他に喫煙や刺激物の飲食、声帯の酷使などの日常生活がきっかけとなって生じるものもあります。これらの喉にとって悪い習慣は症状を悪化させることにも繋がりますので注意が必要です。
風邪による喉の炎症の種類
風邪(ウィルス感染)による喉の炎症は部位によって急性咽頭炎と急性扁桃炎の2つに大別されます。
急性咽頭炎は、のどの粘膜やリンパ組織に炎症がおきることを言い、急性扁桃炎は、喉の奥、左右にある扁桃が細菌感染によって炎症を起こすことをいいます。急性扁桃炎は激しい喉の痛みと39~40℃の高熱がでます。
喉の痛みが悪化することによる合併症
喉の痛みは比較的身近な痛みであるため、我慢したり、放置してしまうこともあるかもしれません。ですが、悪化すると思わぬ症状を引き起こし、場合によっては命に関わることもあります。
気管支炎、中耳炎
喉からくる風邪による二次感染症です。気管支炎は気管支まで炎症が拡大し、激しい咳、膿のような痰、胸の痛みなどの症状があります。中耳炎は耳の中耳にウィルスや細菌が感染することでおこり、痛み、耳漏、発熱の症状があります。
咽頭炎の悪化
咽頭炎は慢性化し、慢性咽頭炎となることがあります。強いのどの痛みや発熱は軽減しますが、長期的な喉の不快感、せきなどの症状が出てきます。
扁桃炎の悪化
扁桃炎は悪化すると炎症が周囲に広がる扁桃周囲炎や、膿が溜まる扁桃周囲膿瘍といった症状となる場合があります。これがさらに進行すると膿が首の深くまで降りてしまう深頸部膿瘍や、最終的に心臓周囲まで広がり縦隔膿瘍といった病へと進行する可能性も、少ないながらありえます。
痛みは身体の異常を知らせるサインです。軽視せずに早めの治療を行い、少しでもおかしいと感じたら医療機関への受診をしましょう。
喉の痛みの原因に効く有効成分
喉の痛みを抑えるのに有効な成分を見ていきましょう。成分を知っておくと風邪薬を選ぶ際にも役に立つでしょう。
トラネキサム酸
喉の炎症を抑える代表的な成分とも言われます。腫れを引き起こす成分の1つ、ブラジキニンを阻害することで抗炎症作用があるとされ、止血剤として有名な成分です。副作用が少なく、7歳以上から服用可能とされています。止血作用があるため血栓症をお持ちの方には禁忌です。
イブプロフェン(ブルフェン)
炎症を引き起こすプロスタグランジンの合成を阻害※することで、抗炎症、解熱作用があるとされています。作用は強いのですが、胃腸への副作用があります。
※正しくはプロスタグランジンを作る酵素、シクロオキシゲナーゼを阻害することでプロスタグランジンが生成されないようになり、発熱が抑えられることにつながります。
ロキソプロフェン
イブプロフェン同様、プロスタグランジンの合成を阻害することで抗炎症、解熱作用があるとされています。比較的安全性が高く効果が期待できることから、風邪薬としてはもちろん、様々な場面で多様される成分です。胃腸への副作用は弱いとされています。
アセトアミノフェン
幼児から使用することができるほど安全性の高い成分として多様されています。解熱効能はあまり強いものではありませんが、胃への負担がない点が特徴です。作用の仕組みは明らかとなっていませんが、痛みの感受性を低下させる作用があるとされています。
アズレン(アズレンスルホン酸ナトリウム)
粘膜を保護し、炎症を抑える作用があります。作用は穏やかで副作用等はほぼありません。患部に直接作用させる必要があるので、うがい薬やスプレー薬で使用される成分です。
辛い喉の痛みに効果的な市販のおすすめ風邪薬
風邪薬はあくまで症状の緩和が目的です。
喉の痛みをはじめ、風邪の諸症状は全て身体が病原体を排除するため、私たちの身体がおこしている反応であり、必要な症状とも言えます。ですが、それらの症状も過度な体力の消耗、ストレスになることもあります。
薬を使うことで、免疫機能を損なわない程度に症状をコントロールする。これが風邪薬の使用目的となります。それを踏まえた上で、喉の痛みの緩和に特化した風邪薬とその特徴についてみていきましょう。
ぺラックT錠
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トラネキサム酸を配合した錠剤です。抗ヒスタミン剤を含まないため眠くならない点が特徴です。解熱作用はありませんが、喉の痛みを緩和する薬として最もおすすめされる市販薬と言えます。7歳から使用可能で、15歳以上は1回2錠、1日3回、朝昼晩の服用です。
のどぬーるシリーズ イントウエル内服カプセル
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イブプロフェンとトラネキサム酸が配合されており、喉の症状に特化した風邪薬と言えます。15歳以上、1回3カプセル、1日3回で服用間隔4時間以上です。空腹時の服用は避けたほうがよいとされています。
明治うがい薬
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イソジンの名で有名なうがい薬で、ウィルスから細菌まで、広く効果のある抗微生物成分、ポビドンヨードが主要成分となります。病院でも処方されることの多いうがい薬です。
龍角散ダイレクトトローチ
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飴タイプのものです。フルーツ味なので、のど飴独特香りが苦手な方も抵抗がないとされています。主に鎮咳、去痰作用を推していますが、抗炎症作用をもつカンゾウ成分抽出物を配合しているので喉の炎症を抑える効果も期待できます。5歳から使用可能で、15歳以上は1回1錠、1日3~6回で服用間隔は2時間以上です。
パープルショット
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スプレータイプです。アズレンスルホン酸ナトリウムを配合、患部にスプレーすることで直に炎症を抑えます。1日に数回、1度に2~3回スプレーします。