知らないと危険!?目薬の副作用について
市販の目薬と言えば、どんな方でも手軽に購入できるという点などから非常に身近な薬の一種であるということが言えるでしょう。そのことから添付されている注意事項などに目を通す方も多くはありません。
しかし、当然どんな使い方をしても良いというものでもありません。用法用量をしっかりと守らなければ、思わぬ副作用に悩まされることもないとは言い切れないでしょう。
ここではそんな目薬の副作用、さらにステロイドを含んだ目薬の副作用について紹介しておきます。
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目薬に副作用はあるの?
目薬には副作用があるのかと言えば、当然ながら100%ないということは言い切れません。しかしながら、飲み薬に比べれば少ないということは言えるでしょう。
では少ないながらもどんな副作用があり、何が原因で起こってしまうのかについて、様々な目薬全般に起こりえる副作用について確認してきます。
防腐剤による副作用
市販の目薬の多くには防腐剤が含まれています。これは目薬をさす際に、まつげに触れたり手が触ってしまった時に付着してしまう細菌などを殺菌するためです。
こうした防腐剤のおかげで目薬が清潔に保たれることになるのですが、その防腐剤の中には比較的強力なものがあります。それらは角膜に障害を起こしやすいともされています。
大抵の場合はまず影響が出ることはありませが、ドライアイや眼科手術後など、角膜が通常とは異なる状態にある場合では、それらが角膜に傷を与える原因となってしまうことがあるでしょう。
目の周りにあらわれる副作用
目薬を日常的に使用する方が時折なるのが、目の周りのかゆみ、赤み、ただれです。これらはアレルギーが原因でおきてしまったり、目の周りに付着した目薬を放置することで起こります。
アレルギーの場合には目薬が合っていないので目薬を変える必要があります。医師、薬剤師に相談しましょう。
後者の場合には、目薬をさした後しっかりと目の周りの目薬を拭きとること、酷い場合にはまぶたに使用しても良い炎症止めなどを塗るなどの対処が必要な場合もあります。
副作用による目の充血
目薬をさすことによって目が充血してしまう。これも目薬における副作用の一種と言えるでしょう。この充血の多くは、目薬に含まれる血管拡張作用によるものです。
これらは多くの目薬に含まれており、個人差はあるもののある程度多くの方に起こるものとも言えます。基本的にはそこまで心配する必要はないとされていますが、気になる場合は病院などで診察を受けるようにしましょう。
ステイロイドの目薬による副作用
医師から処方される目薬の中には、ステロイドが含まれた目薬があります。炎症を抑えるために使われるステロイドの目薬は非常に効き目が強く効果が高い目薬であると言えるでしょう。
しかしその反面では、市販の目薬ではなかなか起こらない副作用があることも事実であり、その使い方をしっかりと守らなくてはなりません。そんなステロイドの目薬を使った時にあらわれる副作用について確認しておきましょう。
ステロイド目薬による眼圧の上昇
ステロイドは炎症を抑える働きが強いのと引き換えに、眼圧を上昇させてしまいやすいという特徴があります。眼圧が上がっている状態を放置することによって、眼圧の上昇がその原因とも考えられる緑内障を引き起こすおそれもあるでしょう。
ステロイドの目薬を使用することで眼圧がどの程度上昇するかというのは、個人差があります。そのためステロイドを使用した目薬を使う場合には、定期的に眼圧を測る必要があります。
真菌などの侵入
ステロイドというのは、体内に侵入する異物に対する反応を抑える働きがあります。たとえばアレルギーなどは、こうした反応が過剰に起こることによって引き起こされるためステロイドが良く効きます。
しかしその反面本当に防御が必要な部分の反応を抑えることにもなってしまうことが副作用に繋がってしまうことがあります。カビ(真菌)などが侵入することで角膜に潰瘍を引き起こす角膜真菌症などがその例となるでしょう。