目薬がしみる場合は使用を中止するべき?
現代に働く方、とくにパソコン作業などが多い方にとって辛いのが疲れ目やドライアイかもしれません。そんな方たちにとって欠かせないのが疲れ目などに良く効く目薬でしょう。
パソコン作業などで目を酷使する仕事をしている方のほとんどが常備していると言われている目薬ですが、これが時として目にしみてしまうことはないでしょうか。
ここでは目薬が目にしみてしまう場合に考えられることや注意すべき点について紹介していきます。
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目薬がしみる原因とは
目薬をさした時に目がしみる。そんな経験をしたことがある方というのは少なくないでしょう。中にはしばらく目が開けられないほどに目がしみてしまうという方もいらっしゃるようです。
では本来は目の状態を改善するために用いられる目薬を目にさした時になぜ染みてしまうのでしょうか。まずは目がしみる原因についていくつか考えていきます。
ドライアイが原因でしみる
近年かなり浸透してきた言葉と言えるこのドライアイが、目薬をした時にしみる原因の一つと考えられています。ドライアイというのは、一言で行ってしまえばその名の通り目が乾燥している状態です。
細かく言えば、涙が不足することによって角結膜上皮におこる慢性的な疾患で、睡眠時や視覚機能に支障をきたすものとされています。
涙の量が少なくなり、目全体に涙がいきわたらず、目の表面に傷などが出来てしまいます。
ドライアイの状態になっている目に目薬をさすことによって、目の表面にできた細かい傷に目薬が入ってしまうという状態がおこります。これが刺激となり目がしみるという状態となってあらわれてしまうのです。
角膜の傷が原因でしみる
上記のように目の表面に傷が付いている場合は、多くの場合目薬をさすことでしみると感じる方が多くなります。その原因はドライアイだけにとどまりません。
角膜は人間の黒目の部分で、熱さが約0.5mmと非常に薄い透明な膜なのですが、直接空気に触れる部分にあるため、非常に敏感で傷が付きやすいと言えます。
コンタクトレンズを過度に使用した場合や、強い紫外線を受け続けた場合、または目をこすってしまった場合にも角膜に傷が付いてしまうことがあります。
その状態で目薬をさすと、刺激の少ないタイプの目薬でも目がしみると感じることがあるでしょう。
しみると感じる目薬を使用している
目がしみるという状態は、人によってその感じ方が違うということも言えるでしょう。つまり、刺激の強い目薬をさした時、人によっては目がしみると感じることも多くあると言うことになります。
特に最近では、クールタイプの目薬も数多く販売されており、人によってはかなり刺激的な目薬であると感じる方もいらっしゃるでしょう。
今使っている目薬が目にしみると感じる方は、一度ご自身が使用している目薬がどういったタイプのものかを調べて、刺激の少ないタイプの目薬にかえてみるというのもおすすめです。
しみる目薬はダメな目薬?
ここまで紹介してきた通り、目薬をさすことで目が染みてしまうのには、いくつかの原因が考えられます。では目にしみる目薬は、すべてよくないものであると言えるのでしょうか。
これは必ずしもそうではないと言えます。まず、上記の『しみると感じる目薬』のように人によってはしみると感じてしまう目薬もあるように、人の感覚には個人差があります。
またその人には合っていない目薬を点眼しているにも関わらず、何にも感じないという方から、目がしみて仕方がないと感じる方までいらっしゃるでしょう。
これらはその人の感じ方以外にも、その時の目の状態によっても左右されます。
たとえば目に炎症を起こしていればしみるということになりますので、しみる目薬がすべてダメな目薬であるということは言い切れないことになります。
しかし、もし仮に点眼をした結果目が充血した、目が腫れた、なんらかの炎症が起きた、見え方が悪くなったなどの場合には、しっかりと眼科医などに診断を仰ぐようにしましょう。