マウスウォッシュって何?洗口液と液体歯磨きの違い
食事をした後やお茶を楽しんだ後に気になるのが口臭などのマウスケアです。これはエチケットとしても大事なことですが、仕事場や外出先など歯ブラシを持っていけない状況だと改善の手立てがないと思われる方もみえるのではないでしょうか?
そんな時便利なのがマウスウォッシュです。ただこのマウスウォッシュ、勘違いをして使われている方もみえるため、正しい効果を得られていない可能性もあります。そこでこちらではマウスウォッシュの基礎知識をご紹介していきます。
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マウスウォッシュ(デンタルリンス)とは?
まずはマウスウォッシュについて正しい知識をつけておきましょう。マウスウォッシュは和名で洗口液と呼ばれ、口臭を抑えたり虫歯や歯周病を予防するために用いる液体製品の総称となります。
一般的にはデンタルリンス、マウスウォッシュ、口内洗浄剤とも呼ばれます。販売するメーカーやブランドによって違いがありますが、デンタルリンスがよく使われれ、最も聞き慣れた名称ではないでしょうか。液体歯磨きも洗口液と呼ばれることがりますが、厳密には違いがあります。これについては後述させていただきます。
マウスウォッシュは、日本では薬事法上の化粧品に分類されるものと、医療用医薬品に分類されるものがあります。日本ではフッ化物配合洗口液は医療用医薬品として厚生労働省に承認されており、歯科医療等で使用されています。
マウスウォッシュの使用方法と効果
マウスウォッシュの基本的な使い方についても見ていきましょう。ただし詳しい使い方は関連ページにてご紹介させていただきますので、そちらをご覧ください。
まずマウスウォッシュの効果ですが、口腔内の殺菌及び口臭の抑制になります。メーカーやブランドにもよりますが、そのタイプはいくつか分かれており、ボトルタイプやスプレータイプ、一回ずつに小分けした梱包装タイプなどがあります。
ボトルタイプの基本的な用法については適量を口に含み、20秒ほど口の中で揉むように歯間に液体を行き来させ、口から出し歯ブラシで歯磨きを行う、という形になります。あるいは少量のマウスウォッシュを含んだまま歯磨きを行うという方法もあります。
歯磨き粉を用いた歯磨きだけでは、歯間に入り込んだ歯周病菌は除去しにくいので、歯の隙間などにも浸透する洗口液が用いられます。水で洗い流すと効果が薄れるので、うがいによって洗わない方が望ましい場合もあります。
忙しい人などで、歯磨きの時間を短縮するために洗口液を口に含んだだけでマウスケアを済ませてしまう人もいますが、洗口液を用いても、歯ブラシを用いた歯磨きが全く不要になるわけではないことに注意する必要があります。
歯ブラシを用いた歯磨きも行わないと沈着した歯垢は除去することができないので、歯ブラシを用いたブラッシングも行うことが勧められます。さらに歯磨きペーストも用いることで、研磨剤が含まれているので歯垢が付きすぎている人などには、それを削ぎ落とすのに役立つ場合があります。
マウスウォッシュのみでのマウスケアはあくまで臨時措置として、歯磨きが出来ない状況の方法として考えるといいです。普段はマウスウォッシュと歯磨きを併用することで口内の環境を清潔に整えることができます。
マウスウォッシュの危険性と安全性
多くの洗口液には口に含むと刺激がありますが、これは液に含まれているエタノールによるものです。アルコール殺菌を行っているのですが。これを誤飲したりするとアルコールに弱い人は酔うことがあります。
また洗口液でうがいをした後すぐに自動車を運転すると、飲酒検問で基準以上のアルコール濃度が検出される恐れがあります。このために近年では溶剤にアルコールを用いない、ノンアルコールタイプも出回るようになりました。
ノンアルコール・天然素材を使用したタイプも発売されています。また飲食店向けにポーションタイプの使い切りタイプや、業務用レンタル・マウスウォシュディスペンサーも販売されています。
またプロピレングリコールやラウリン硫酸ナトリウムは毒性が指摘されていますが、洗口液に入っている殺菌成分や化学成分は、大抵一般の歯磨き粉にも含まれているものであり、使用される濃度から考えて、健康上にさほど問題はないとされています。
洗口液と液体歯磨きの違い
先述しましたが、洗口液には液体歯磨きを含んで呼ばれることもありますが、この2つには明確な違いが存在します。
一般にマウスウォッシュやデンタルリンス、デンタルウォッシュなどと呼ばれていることはご説明しましたが、洗口液と液体歯磨きの2つに分類されてしまいます。ただ洗口液か液体歯磨きかの違いによる呼び方に決まりはないため、メーカーによって様々です。
そのため、洗口液か液体歯磨きかはマウスウッシュの商品に記載されており、購入時にチェックすることができます。
洗口液の特徴と使い方
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洗口液は先述通り、口臭防止や口内洗浄などを目的としています。油っぽい食事の後や歯磨き後の仕上げ、就寝前など目的に合わせた商品表示がしえたる場合が多い製品でもあります。
歯磨きに関わらず日常的に使用するものでもありますが、多くの場合、使用法欄において「日常の歯磨きに加えて」や「歯磨きの後に」といった表示がされているだけに、併用したほうがより効果は高まると言えます。
液体歯磨きの特徴と使い方
現在の価格はコチラ |
液体歯磨きは通常の練り歯磨き粉が液体製品化されたもので、練り歯磨き粉との大きな違いは清掃剤(歯科研磨剤)が含まれていない点です。
清掃剤が含まれていないので、練り歯磨き粉のように歯面を傷つける心配がありません。使用方法としては液体歯磨きで口をすすいだ後に、歯ブラシでブラッシングを行います。
洗口液と同様の使い方はしますが、歯磨き剤であるため製品使用後に上記のようにブラッシングを必要としており、使用方法欄においても「歯磨きの前に」といった表示がされています。