特徴比較!体温計のメーカー(ブランド)一覧
家庭や医療現場などで活躍する体温計ですが、健康器具と言うこともあり、ニーズに合わせた様々な製品が販売されており、その商品を開発販売するメーカーも数多くあります。しかし一般的にはあまりメーカーを気にされない方も多いと思います。
メーカーは販売競争に勝つためにも、商品に様々な特徴を持たせたり、客層を絞った販売をしたりしています。メーカーを知ることでどんな商品を販売をしているかも分かるのです。そこでこちらでは体温計のメーカーやブランド、その特徴を比較してご紹介していきます。
スポンサーリンク
テルモ(TERUMO)
現在の価格はコチラ |
テルモ株式会社は東京都渋谷区幡ヶ谷に本社を置く、国内最大手の医療機器の製造・販売会社で、医薬品製造企業でもあるメーカーです。1921年に北里柴三郎ら医学者が発起人となり、体温計を作る目的で、その前身となる「赤線検温器株式会社」を設立したのが始まりとされています。
体温計・血圧計・尿検査試験紙などが有名なメーカーです。体温計を作る目的で作られた同社ながらも国内体温計シェアは2位ですが、売り上げの占める比率は1%程度となっています。
テルモではサーミスタ式のものと、女性専用の基礎体温計を販売しています。日本初の電子体温計を作ったともされているテルモなので、その精度にも自信を持っています。そのため精度の高い予測式と実測式を組み合わせた電子体温計を販売しています。
また基礎体温計は細かなデータを見られる高性能なものを販売しているのも、テルモ製の特徴と言えます。全体的にも衛生面に配慮し、水洗いできる体温計がほとんどとなっています。
オムロン(OMRON)
現在の価格はコチラ |
オムロン株式会社は京都府京都市に本社を置く、日本の大手電気機器メーカーです。制御機器・FAシステム事業、電子部品事業、車載電装部品事業、社会システム事業、健康医療機器・サービス事業の主要5事業を、一部分社化を含め、カンパニー制で展開しています。
1930年に立石一真が彩光社を設立したのが始まりです。健康医療機器は2003年にヘルスケアビジネスカンパニーを分社し「オムロン・ヘルスケア株式会社」を設立し、開発・販売しています。主には体組成計、血圧計、体温計、歩数計、電動歯ブラシ、ネブライザを製造しています。
オムロンの体温計も電子体温計がメインとなっています。テルモ同様、予測式と実測式を組み合わせたものになっています。これは膨大な収集データをもとにした予測検温アルゴリズムにを採用しています。
またデザインにもこだわりを持っているのがオムロンの製品の特徴です。測りやすさを追求したはさみやすく、ずれにくい独自のフラット感温部や、大きなデジタル表示で見やすいデザインが、世界的なデザイン賞で評価されています。女性用の基礎体温計や耳式体温計なども販売されており、こちらもデザインにこだわった商品になっています。
シチズン(CITIZEN)
現在の価格はコチラ |
シチズン・システムズ株式会社は東京都西東京市田無町に本社を置く、電子機器製品、情報機器製品の製造及び販売するメーカーです。プリンター、情報・通信関係の各種電子機械器具や健康機器、電卓、電子辞書を取り扱っています。
2005年に石綿修一が同社を設立したのが始まりです。それ以前にシチズン事務機株式会社として1960年代から電子機器事業や情報機器事業を行っていましたが、現在の形になったのは2005年からとなります。
健康機器事業として、体温計の販売を行っています。こちらも主な商品はデジタル表示の予測式と実測式を組み合わせた商品となっています。デジタル表示が見やすく、計測時間も短い扱いやすいものが多いのが特徴です。また女性用の基礎体温計や赤外線式の体温計も販売されています。
全ての商品ではありませんが、先端部が柔らかいものやモニターが見やすいバックライト付きのもの、防水、抗菌機能が付いたものなど製品ごとに特徴を持たせています。
ドリテック(DRETEC)
現在の価格はコチラ |
株式会社ドリテックは埼玉県越谷市流通団地に本社を置く電気機器メーカーです。家庭用タイマーや調理秤、温湿度計、電気ケトルなど、生活の中で使用される電気機器を開発・製造・販売及び輸出入をするメーカーになります。1997年に千倉健が現在の地に同社を設立したのが始まりです。
商品数としてはそれほど多くないですが、電子体温計を中心に、非接触型の赤外線式を製造しています。サーミスタ式のものはオーソドックスな棒状の形をしていますが、衛生面を考慮した抗菌樹脂で製造されています。また測温部が柔らかく曲がり、腋にフィットする商品もあります。
赤外線式はどれも高性能で、最短のものだと僅か1秒で測定できます。また最大32回分の体温測定結果を保存できるメモリー機能など、電子式ならではの利便性を高めた商品となっています。
エー・アンド・デイ(A&D)
現在の価格はコチラ |
株式会社エー・アンド・デイは東京都豊島区東池袋に本社を置く、計量・計測機器、医療機器などを製造する日本の企業です。事業展開の基盤は、重さや音といったアナログ量をデジタル数値に変換したり(A/D)、デジタル数値をアナログ量に変換する(D/A)技術で、社名もそこに由来しています。1977年に東京都練馬区で設立されたのが始まりとされています。
非常に多くの事業展開をしているため、体温計の製造販売は医療健康機器事業のほんの一部であり、商品数も非常に限られています。子供用の非接触型赤外線体温計を製造しているのが特徴で、カラーに合わせて3タイプが用意されています。デザインも可愛らしく手に馴染む卵型となっています。体温だけでなく室温なども測定できる商品となっています。
ソフィア(sophia)
現在の価格はコチラ |
ソフィアは愛知県名古屋市中区錦に本社を置く、日本の商社である興和株式会社の基礎体温計ブランドになります。興和株式会社は繊維、医薬品などのヘルスケア商品、光学関連の商品を製造・販売しており、有名なものでは「キャベジン」などが挙がります。
1894年に 繊維問屋である服部兼三郎商店として名古屋市に創業、1912年に現在の前身である株式会社服部商店を設立したのが始まりとされています。
上述通り、ソフィアは基礎体温計を販売しているブランドになります。正確性を求められる基礎体温なので実測式となっており、測定したデータを自動で記録、さらにそのデータを見やすくグラフで表示してくれるという優れものになっています。また測り忘れの無いよう、朝起こしてくれる目覚まし機能も付いて、至れり尽くせりの商品となっているのが特徴です。
ティーディーケー(TDK)
現在の価格はコチラ |
TDK株式会社は東京都港区芝浦に本社を置く、日本の電気機器製造会社になります。ソフトフェライトの工業化を目的とするベンチャー企業として1935年に齋藤憲三によって設立され、現在ではフェライトを始めとする電子材料・電子部品の他、ビデオテープ、オーディオテープ、フロッピーディスク等の各種記録メディアなどを製造販売する大手メーカーです。
TDKでは基礎体温計のみを販売しています。「婦人用電子体温計」として販売しており、予測式と実測式を組み合わせた測定方法になります。スマートフォンアプリと連動しており、測定した記録をボタン1つでスマートフォンに転送することで簡単にデータをチェックし、月経周期日数や体温変化など体調のリズム管理に役立てることができるのが特徴です。
この基礎体温計の販売事業は2016年5月31日に東芝から譲渡されたものになります。
オーム電機(OHM ELECTRIC)
現在の価格はコチラ |
株式会社オーム電機は東京都豊島区南池袋に本社を置く家電・AV機器等の開発・製造・販売を主な事業とする電気用品のメーカー・ベンダーです。1955年にオーム電機が創業されています。その3年後には現在の前身である有限会社オーム電機商会が設立されました。
主に扱う商品は電子体温計になります。こちらは抗菌樹脂仕様ととなっており、微熱以上の基準となる37.8℃以上の場合はブザーのリズムを変えて、表示を見なくても熱があるかどうかすぐに知らせてくれる機能があります。
ピジョン(Pigeon)
現在の価格はコチラ |
ピジョン株式会社は、東京都中央区日本橋久松町に本社を置く、ベビー用品全般を扱う日本のメーカーです。特に哺乳瓶のトップブランドとして名高いメーカーです。1957年に株式会社ピジョン哺乳器本舗として設立し、後にベビー用品総合を扱うメーカーとして発展しました。
このようなメーカーであるため、扱う体温計もベビー用となっています。おでこで測るタイプ、腋の下専用のもの、耳で測定するものの3種類になります。従来の体温計を考えると、どれも一般的な形状にはない特殊な形をしているのが特徴です。赤ちゃんの場合は安静を保っていられないため、短い時間で測定できる体温計にもなっています。
コンビ(conbi)
現在の価格はコチラ |
コンビ株式会社は東京都台東区元浅草に本社を置く、衛生用品を始め、アパレル用品、ベビートイなどベビー用品を中心に生産、販売する企業です。1957年に医薬品を販売する三信株式会社創立したのが始まりです。体温計は1982年に健康機器、健康器具を生産するコンビヘルスを子会社化することによって製造されるようになりました。
こちらもベビー用品を中心に扱っているということで、ベビー用の耳式体温計が発売されています。新生児から使え、挿入口が小さく作ってあるので赤ちゃんの小さな耳にも入るサイズとなっています。またモニター部分は見やすく、25回分のメモリー機能も付いた機能性の高い商品を販売しているのが特徴です。もちろん耳式体温計なので、瞬時に検温できる商品です。
シースター(SEASTER)
現在の価格はコチラ |
シスター株式会社は東京都港区港南に本社を置く、医療機器の開発・販売をするメーカーです。1987年に設立されています。大人用のパルスオキシメータや体温計、ベビー用の電動鼻水吸引機や電動歯ブラシなどを取り扱っています。
大人用、ベビー用それぞれ体温計を販売しており、大人用は非接触赤外線体温計のみの販売となっています。ベビー用も含め共通するのは、赤外線式なので僅か1秒のスピード測定となっており、発熱アラーム機能やメモリー機能など高性能な体温計となっています。また体温だけでなく、温度も測定できる2モード機能を搭載しているのが特徴です。
ヴイックス(VICKS)
現在の価格はコチラ |
ヴイックスは東京都中央区日本橋浜町に本社を置き、海外の家庭電気製品の輸入・販売を行う日本ゼネラル・アプラィアンス株式会社が代理店として扱うブランドになります。1983年に設立したのが始まりで、2004年にVicksヘルスケア製品の日本総代理店となっています。
ヴイックスの体温計はどれも予測式と実測式を組み合わせたものを用いており、体温に応じて3色のバックライトが約5秒間点灯し、体温ゾーンが色でわかる便利な電子体温計となっています。モニターも見やすく扱いやすいのが特徴となっています。