自分でチェックして正しく予防!口臭の原因と対策方法
口内トラブルで最も気になるのは口臭です。もちろん虫歯や歯周病なども挙がりますが、他人にも気づかれやすいため気にする方も多いと思います。
口臭の予防や対策としては様々な方法が取りざたされますが、実は原因によって行わなければいけない方法が違うことをご存知でしょうか?病気と同じで、原因によって対処方法は変わってくるのです。
そこでこちらでは口臭のセルフチェック方法と原因の究明、その対策についてご紹介していきます。
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自分で出来る口臭チェックの方法
まずは口臭のセルフチェックの方法からご紹介しましょう。体臭もそうですが、自分から出る臭いは嗅覚が麻痺してしまいなかなか気づきません。嗅覚が常に口臭を認識し続けると嗅覚が疲労し、口臭に鈍感になってしまいます。これを嗅覚疲労と言います。
しかし、口臭のチェックは自分にしかできません。そこでそのチェック方法をこちらでご紹介したいと思います。
マスクを使用してチェック
その方法がマスクを使ったチェックになります。最近は風邪でなくてもマスクをしている方がみえます。それは風邪の予防なのか、それとも顔半分を隠すためなのかは定かではありませんが、使用する人は増えています。
そうなるとお気づきの方もみえるかもしれませんが、口臭のチェックもできてしまうのです。マスクを鼻まで覆うことで、吐く息がマスクで跳ね返り、ダイレクトに鼻に入ります。そうすることで口臭を感じるようになります。
一度使ったマスクを再度した時にマスクが臭いと感じるのは、吐いた息や唾液によってマスクが臭くなってしまっているのです。
舌で口臭チェック
口臭の原因は主に舌にあることが多いです。そのため舌の状態でも口臭チェックをすることができます。詳しい原因については後程ご紹介しますが、舌についている舌苔を調べることで口臭のチェックができます。
健康な方でも舌に白い舌苔がついています体調不良になれば舌苔は多くなったり、変色したりします。
舌苔をチェックする習慣をつけることで、その変化に気づくことができます。舌苔を布やティッシュで優しくこすり、臭いを嗅ぐことでチェックすることができます。なぜそれで分かるのかは、先述通り口臭の原因にてご説明してきます。
デンタルフロスで口臭チェック
歯磨きをした後、歯間の歯垢をとるためにデンタルフロスを通す方もみえると思います。このフロスについた歯垢の臭いを嗅ぐことでチェックすることもできます。
ちなみにこのデンタルフロスや糸ようじなどの歯間ブラシを使うことで、歯間の歯垢を85%除去することができるので、歯間のケアを気にされている方はお試しください。
唾液で口臭チェック
先ほどのマスクに関わってきますが、唾液でも口臭チェックができます。唾液は通常分泌されている時にはほとんど無味無臭となっています。しかし酸味や苦味を感じることがあります。
酸味を感じるときは口内に歯垢や食べカスが残っている可能性があります。また苦味を感じるときは、口臭の原因となる物質・VSCが口内に溜まっている可能性があります。このVSCについては後程詳しく説明ます。
唾液に味や臭いを感じた時は、口臭が強くなっている可能性があります。対処療法的ですが、口をすすぐなどしてその場をやり過ごすこともできるので、気になった場合はとりあえず「うがい」などをしてみてください。
手を舐めて口臭チェック
上記の唾液に関わってきますが、舌で手の甲を舐め、30秒ほど待ってみてください。舐めていない手の甲の臭いと比べた時に、舐めた方は何かしらの臭いがします。子によって口内からどのような口臭が出ているか分かります。
ポリ袋で口臭チェック
ポリ袋を使うことでも口臭チェックをすることができます。この方法は案外有名ですが、小さめのポリ袋を2つ用意してください。片方の袋には空気を入れ、もう片方の袋に呼気を吹き込んでください。この際、袋の中の空気は予め抜いておきます。
どちらのポリ袋も中に入れた気体が抜けないようにして30秒ほど待ってください。その後、空気入りの臭いを嗅ぎ、呼気を吹き込んだ袋の臭いを嗅いで比べます。当然ですが、普通の空気であれば無臭なので、呼気の臭いとは明らかに違いが分かります。
口臭の原因とは?
さて、ここまで口臭のセルフチェック方法をいろいろとご紹介してきましたが、この口臭の原因とは何でしょうか?こちらで突き詰めていきましょう。
まず大きく分けると以下の3種類になります。
- 口内の乾燥
- 口内環境が不潔
- 体調不良の免疫力低下や病気
あくまでも大きく分けると、ということです。ここからは原因を細かく分けながら対策方法をご紹介していきます。
口の中の乾燥による口臭の原因と対策
口内の乾燥が原因ということがあります。口内が乾燥する原因は主に4つに分けられます。
- 緊張などのストレス
- 食べ物や飲み物
- 喫煙
- ドライマウス
それぞれの原因で乾燥するということは、唾液の分泌量が減っており、自浄作用が低下している状態になります。特にドライマウスは口内が乾燥する病気なので唾液の分泌量が少なくなるのは明らかです。
この状態になると臭いの原因となる物質が生成されてしまうのです。先述しましたが通常は唾液は臭いません。つまり乾燥によって唾液が臭うようになるのは、この原因物質の生成に帰結することが分かるわけです。
口臭の根本が口内の乾燥であることが分かれば、対策も各々とることができます。ドライマウスは病院にて治療をすることをおすすめしますが、それ以外の原因については詳しく見ながら、対策をご説明していきましょう。
緊張などのストレスによる口臭の対策
緊張などした時など口内がカラカラに乾いた経験はないでしょうか。その経験から分かる通り、緊張など過度なストレスが体にかかると各器官が正常に作用しなくなることがあります。
唾液を分泌する唾液腺も無意識下で動いているため、ストレスがかかると交感神経が刺激されてしまい、唾液の分泌量が減少してしまうのです。
要するに対策としては唾液の分泌量を増やせばいいので、唾液腺を刺激すれば解決します。その方法としては以下の方法があります。
- ガムを噛み
- 噛む動作を繰り返す
- 舌を動かす
- 酸味の強いものを口に入れる
口の中を動かすと唾液腺が刺激されて唾液が分泌されます。これによって口内の乾燥を緩和することができます。勘違いされがちなのが水分で口を潤す方法です。先ほども対処療法としておすすめはしましたが、その場しのぎであって根本的な解決にはなっていません。
水分で口内が潤されると唾液はかえって分泌量が減ってしまいます。しかしその水分は大半が体内に取り込まれ、潤していた分もやがて蒸発してしまいます。つまり常に唾液を分泌して潤していた方が効果的ということです。
また酸味の強いものを食べると唾液腺が刺激されます。梅干しやレモンなんかを思い浮かべると分かると思いますが、口内が強酸性になってしまうため、唾液の緩衝能作用によって中和し、口内環境を正常に保とうと多くの唾液を分泌してくれるので、こちらも効果的です。
食べ物や飲み物による口臭の対策
食べ物や飲み物によって乾燥し、口臭がきつくなることがあります。唾液には消化酵素が含まれています。特に唾液の代表格とも言える消化酵素がアミラーゼとなりますが、この酵素が口内に残った食べカスを発酵させることでアンモニアが発生します。
この臭いがストレスになり唾液の分泌量が減ってしまい、結果として乾燥してしまうのです。つまり上記と原因はあまり変わってないわけですね。
ただ対策としてはしやすいです。まずは食べ物を食べるときにしっかり咀嚼し、唾液腺をしっかり刺激しておくことです。こうすることで多くの唾液を分泌し、予め乾燥を防ぎます。
続いて食事後の口内の洗浄です。歯磨きやデンタルフロス、マウスウォッシュなどでしっかりと口内の食べカスなどを洗浄することで、アンモニアの発生を防ぎます。
喫煙と乾燥による口臭の対策
喫煙をすることにより口内は乾燥します。よくタバコを吸ってコーヒーを飲んでみえる方を見かけますが、これはタバコによって口内が乾燥しているので、それを潤すために半ば反射的に飲んでしまっている所もあります。
タバコは当然ですが気体です。それを吸い込み吐き出すという行為は口内の水分を蒸発させ、口外へ出してしまいます。これによって口内は乾燥してしまいます。
またタバコの煙に含まれるタールやニコチンなどの有害物質によって血行が悪くなり、唾液の分泌機能が低下して、唾液の分泌量が減ってしまいます。これも乾燥の原因になっています。
さらに残念なことを言ってしまうと、タバコの臭い成分は非常に強いものとなっています。これは唾液に溶け込み口臭をきつくする原因となるのです。タバコの種類にも因るでしょうが、ほぼ全てのタバコで言えることです。
これにコーヒーを加えてしまえば、臭いのきついものの相乗効果でさらに臭いはきつくなるでしょう。
さて、対策ですがやはりガムを噛むなど唾液の分泌量を増やすことが乾燥を緩和するのに最も効果的です。またタバコやコーヒーの強い臭いは口内の洗浄をすることで、臭い成分を除去するほかありません。
コーヒーはおまけですが、タバコは吸うだけで口臭だけでなく、肺を中心とした体のいたるところに悪影響を及ぼします。百害あって一利無し、最も有効な対策はタバコを吸わないことに他ならないのではないでしょうか。
口の中の汚れによる口臭の原因と対策
続いて口内の汚れによる口臭の原因です。これは大きく分けると4つに分かれます。
- 舌苔があるから
- 正しく歯磨きできていない
- 歯周病や虫歯があるから
- 扁桃腺に膿栓(臭い玉)がある
こちらは全て口内の汚れによって起こります。これが直接的な原因となり口臭がきつくなります。こちらもそれぞれ詳しく見ていきましょう。
舌苔による口臭の対策
舌苔は先述した中で振れましたが、健康な方でも発生します。舌苔は舌の表面の角質が伸びて硬くなった隙間に、細菌や汚れが蓄積して、舌に白い苔が生えたように見えるもののことを言います。
さて、この細菌の中には嫌気性菌というものが存在します。また汚れや食べカスも残っており、その中にはタンパク質やアミノ酸が含まれています。この2つが揃うのは非常に厄介です。
この嫌気性菌がタンパク質やアミノ酸を分解するときに、先ほど出てきたVSCと呼ばれる物質が発生するのです。正式名称は揮発性硫黄化合物(Volatile Sulfur Compounds)と呼ばれる物質のことになります。
主には硫化水素、メチルメルカプタン、ジメチルサルファイドという物質です。またタンパク質は食べ物だけでなく、剥がれた上皮細胞や、血球成分、死んだ細菌なども含まれます。
そのため対策としては、このような原因物質を除去してあげることです。食事後は歯磨きやマウスウォッシュでの洗浄によってタンパク質やアミノ酸、嫌気性菌を除去しましょう。
また口内の乾燥を防ぎ、唾液の抗菌作用によって細菌の活動を抑制することも大切です。いくら歯磨きなどで洗浄しても、完全に全ての物質や細菌を除去することはできません。そのため唾液での活動抑制も必要となります。
正しく歯磨きできていないことによる口臭の対策
正しく歯磨きが出来てない場合は、口臭がひどくなる可能性が高まります。上記の嫌気性菌も含め、除菌がしっかり出来ていない可能性があります。また細菌が分解する栄養素も多量に残ってしまっている可能性もあります。
そうなると口臭の原因となるVSCやアンモニアが発生しやすくなってしまいます。そうなると対策としては歯磨きをしっかり行うことです。
清潔な歯ブラシを使っていることも正しい歯磨きの要因の1つになります。1本の歯ブラシだけで磨くだけでなく、補助用の歯間や歯周ポケット、奥歯まで磨ける歯ブラシや、デンタルフロスなどをつかって磨くことも正しい歯磨きの方法になりますので、今一度普段の磨き方を見直してみることも必要です。
歯周病や虫歯による口臭の対策
歯周病や虫歯などが口臭の原因ということもあります。歯周病の場合は歯肉の炎症や出血、膿が唾液に溶け込むことで臭いを発します。
虫歯の場合は、ミュータンス菌によって開けられた穴に溜まった食べカス中のタンパク質を分解する細菌が増え、VSCなどの物質を生成し臭いを発します。
対策としては、この状況だと既に歯周病や虫歯に罹ってしまっているので、まずは早急に歯科医院へ行き、治療しましょう。残念ながら自分では治療する術はありません。治ったら予防をするためにも歯磨きやマウスウォッシュでの洗浄を徹底していきましょう。
膿栓(臭い玉)による口臭の対策
膿栓は扁桃腺の隙間に付着して、時間が経つにつれて石灰化して硬くなります。この膿栓は潰した時に強烈な臭いを放つのが特徴で、そこから臭い玉とも呼ばれています。
この膿栓は扁桃腺の表面にある腺窩(せんか)、陰窩(いんか)と呼ばれる穴から常に免疫物質が出ており、それによって喉に付着する細菌が殺菌されていきます。そうなると細菌の死骸が扁桃腺に溜まるためこれが原因とも言われています。
病気ではないので心配はありませんが、口臭の原因にはなってしまいます。では対策はどうすればいいかというと、こちらも口内の洗浄が有効となります。歯磨きだけでなく、舌磨きもすると効果が上がります。
歯磨きやマウスウォッシュなどによる歯垢や細菌の除去、舌磨きによる舌苔の清掃などにより細菌の活動を抑制することができるので、扁桃腺に達する細菌が減り、膿栓になる死骸が減るというわけです。
また簡単な方法としてはうがいも有効です。扁桃腺に細菌が達しなければよいので、喉を守る上でもうがいをすることで、喉の奥まで殺菌することができ、膿栓として溜まることは少なくなるのです。
体調不良による口臭の原因と対策
体調不良によっても口臭の原因となることがあります。それは主に4つに分類できます。
- 空腹や無理なダイエット
- 胃の異常
- 便秘
- その他の病気
こちらもそれぞれの原因を詳しく見ながら、対策を説明していきましょう。
空腹や無理なダイエットによる口臭の対策
空腹の状態の時には口臭が発生するようになります。膵液と呼ばれる消化液が分解されると、臭いのあるガスが発生するようになります。このガスが食道から上がってきて口臭の原因となります。
無理なダイエットで空腹感が続いた場合でも、不快な口臭を発生させてしまうことになります。食事を取らない状況だと唾液の分泌量も低下してしまうので、先述した口内の乾燥に繋がり口臭がきつくなるのです。
対策としては空腹さえ満たしていれば膵液が分解されることはありません。簡単な食事でも良いので摂るようにしましょう。
無理なダイエットの場合は、食事を摂らなかったところで上手くいかず、失敗してしまうことが多くなります。口臭もストレスとなって余計に失敗する可能性も高くなるので、食事を抜くのではなく、バランスの良い食生活を心がけましょう。
胃の異常による口臭の対策
胃の消化不良でも口臭の原因となる悪臭を作ってしまいます。暴飲暴食や体調不良によって胃の消化器官が低下してしまうと、食べ物が消化しきれず悪臭を作り出してしまうのです。
対策としては生活習慣の改善によって消化器官は正常に戻ります。不規則な生活を見直し、体調を整え、ストレスによって影響を受けないようにするため、ストレスの発散方法も作っておきましょう。
胃潰瘍なども消化機能の低下を招くので悪臭を引き起こす原因となります。そうなる前にストレスの発散は必要となるわけです。また胃に関する重篤な病気についてはその限りではないので、すぐに病院へ行き治療しましょう。
便秘による口臭の対策
便秘が原因の口臭の場合も、その根底には体内で発生したガスが要因となっています。便が腸内に滞留すると有毒なガスが発生し、腸管から血管を通って、肺に達すると不快な臭いとして口腔内から発せられます。
元が便から発生したガスなので、その臭いも便臭に似た酷く強烈なものであるとの形容がされています。
対策としてはやはり便秘を解消するのが一番です。食物繊維を多く含んだ食べ物をしっかり摂取して腸内を刺激し、清掃して便通を良くしてあげることが大切です。食物繊維は野菜や果物、芋、海藻類に多く含まれているので、これらを日ごろから摂取しましょう。
あとは腹筋など排便に必要な筋肉の強化も有効となっています。下半身をあまり動かさないことにより、排便が促されないこともあるので、適度な運動は必要となります。
その他の病気による口臭の対策
病気によっても口臭が酷くなる場合があります。全ての病気ではありませんが、体内で口臭の原因となる臭いが発生し、それが口腔内から出てしまうということがあります。
根本的な解決法は、やはりその病気を治せない限り改善さえることはないので、すぐに病院での受診・治療することをおすすめします。
口臭が発生する主な病気とその臭いの特徴は以下の通りです。
病気の種類 | 臭いの特徴 |
肝疾患(肝硬変など) | アンモニア臭 |
消化器・呼吸器疾患 | タンパク質が腐った臭い |
咽頭部・気管支疾患 | 甘い臭い |
肝硬変・肝癌 | 腐った玉ねぎのような臭い |
糖尿病・肥満 | りんごの腐ったような臭い |
緊急時の口臭対策
人との待ち合わせや商談など、対面で人と話さなければいけないとき、口臭が気になったらどうしますか?コンビニなどに入ってガムやブレスケアなどを買う方もみえるかもしれません。
しかし緊急時の口臭対策はそれだけではないのです。知っておくと便利な緊急時の口臭対策をこちらではいくつかご紹介していきたいと思います。
烏龍茶で口臭対策
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烏龍茶に含まれているタンニンには殺菌作用があります。ここまで読んでいただいて分かる通り、口臭の主な原因は細菌によるものです。口内の細菌の増殖を防ぐのにこのタンニンは有効です。
焼肉などの油っぽい食事の後に烏龍茶を飲めば口内がすっきりして口臭予防にも繋がります。また価格は高いですが黒烏龍茶などは脂肪の吸収も抑えてくれるので一石二鳥です。
その他にもカテキンやポリフェノールといった成分も烏龍茶には含まれており、虫歯の原因となるミュータンス菌の活動を抑制してくれます。歯のエナメル質の保護もしてくれるので、食後には最適な飲み物となっています。
もちろんそれだけではないことも分かっていますが、原因がすぐに特定できるわけではないとき、とりあえず口臭を消す手段としてできることをするべきです。
タブレットやガムで口臭対策
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先述しましたが、多くの方がこの方法をとると思います。タブレットやガムについている別の香りで、口臭を覆い隠す「マスキング効果」を用いて防止します。キシリトールガムなどは歯の再石灰化も促してくれるので、歯のケアにも効果が期待できます。
またブレスケアは胃の中で溶けて口臭の原因となる臭いの除去にも繋がるので、病気による口臭にも一時的ですが有効です。
口臭対策用ウェットシート
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歯磨きをできない場合など、口臭対策用ウェットシートを使って口内を清掃することもできます。口内の食べカスが口臭の原因となるので、ウェットシートを指に巻き付け、口内の汚れた部分に当てて拭き取ることで、歯垢が留まることを防ぎます。
食べカスや歯垢を除去して口臭の原因物質が生成されにくくすることで、口臭の発生を未然に防ぐことができるわけです。
習慣にしたい口臭予防:重曹うがい
ここまで口臭のチェック方法や原因、緊急時の対策をご紹介してきましたが、できる事なら日常的に口臭が出にくい口内環境を作ってあげることが大切です。
もちろん歯磨きやデンタルフロスで歯や歯間、歯周ポケットなどの食べカスや歯垢、バイオフィルムを除去してあげることで環境改善が見込まれますが、もう一手間加えてさらにいい環境を作ってみるのはいかがでしょうか。
それに適したのが重曹うがいというものです。重曹は料理や掃除で使われる材料であることはご存知かと思いますが、口内環境を整える上でも使用できる便利なものです。
正規名称は「炭酸水素ナトリウム」と呼ばれており、中学の化学の実験でもお世話になる物質です。この重曹には虫歯予防やホワイトニング、口臭改善に効果があると言われています。
重曹うがい液の材料
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それではそんな効果的な重曹うがい液の作り方を見ていきましょう。まずは材料からです。
- 重曹:3g
- 水:500ml程度
これだけです。非常に単純となっており、あとは道具としてコップと計量スプーンが必要なくらいで、作り方も簡単です。
注意としては重曹は工業用のものではなく、スーパーなどで売っている料理用のものを使用してください。医療用のものもありますが、価格が高いので手頃に手に入れて安全なものとなると料理用のものになります。
重曹うがい液の作り方
それでは重曹うがい液の作り方です。まずはペットボトルに500mlの水を入れてください。その中に計量スプーンで小さじ1杯(3g)の重曹を入れます。あとは良く振って出来上がりです。
もし作り置きではなく、1杯分だけ作りたいのであれば、コップに1杯分水を入れ、1gほどの重曹を入れてかき混ぜ作ってください。
どちらもこれ以上の分量を混ぜることも可能ですが、濃すぎると歯を痛める危険性もあるため、適度な量で留めておいてください。濃ければいいというものでもありません。
重曹うがいの方法
重曹うがいの方法は、風邪予防のために行うガラガラと喉を鳴らしながら行うものではなく、口に含み歯間などを行き来させて全体に行き渡る様に行ってください。
また重曹うがいをした後に歯磨きをすると効果的です。この時、歯磨き粉を使ってもらっても大丈夫です。
注意としては、塩分が高いので、塩分摂取を制限されている人は控えてください。週に2~3回程度にしていただければ、それほど問題はありません。
重曹うがいの効果について
先ほども軽く効果について解説しましたが、なぜそのような効果が重曹うがいにあるのかは解説できませんでしたので、ここでそれぞれの効果についてご紹介しておきます。
虫歯予防効果
重曹は水に溶けると弱アルカリ性の性質を示すため、口内で発生した酸性の環境を中和させる効果があります。食事をすることにより口内環境が酸性になると、歯が溶けやすくなります。
その状況下で、唾液が出ることによって再石灰化が起こり、歯を再生するのですが、酸性の状況が長く続けば、それだけ多くの歯が溶けてしまい再石灰化に時間がかかります。
重曹うがいでその状態を短くすることで、歯が溶けるのを防ぐことができます。酸性で、かつ歯が溶けやすい環境にあるとミュータンス菌が活発に活動してしまうため虫歯ができやすくなります。重曹うがいは総じて虫歯予防に繋がっているということです。
ホワイトニング効果
重曹は研磨力が強いため、歯を白くする効果があります。歯磨き粉にも研磨剤が含まれていますが、重曹の方が強いことが分かっています。そのため重曹うがいには表面についた着色汚れを薄く削って落とす効果があります。
歯磨き粉で磨いてしまうと研磨剤によって歯のエナメル質まで傷つけてしまい、かえって逆効果になることもあり得ますが、重曹うがいの場合は力で押し付けて削らないため、その心配はありません。
口臭予防効果
こちらのメインともなりますが、もちろん効果はあります。口臭の原因物質は突き詰めると口内が酸性になっていると発生しやすくなります。虫歯予防でも説明しましたが、弱アルカリ性の物質なので、うがいをすることで口内の酸化物を中和してくれます。
起床後や就寝前などにうがいをすることで、口内に爽快感を得ることもできるので口臭予防にはまさに効果的な方法となります。