肝臓や腎臓に悪影響?プロテインの副作用と健康被害
プロテインは適量ならば問題ありませんが、過剰に摂取してしまうと身体に悪影響を及ぼすこともあります。プロテインを摂取しているのにもかかわらず健康を損ねてしまっては、元も子もありませんよね?
そこで、プロテインの副作用や健康への悪影響にはどのようなものがあるのか?プロテインを安心して摂取するための知識を教えます!
スポンサーリンク
プロテインに副作用はある?
プロテインは優れた健康補助食品ですが、過剰に摂取してしまうと健康とは無縁のものになってしまいます。何もなければ良いのですが、最悪、身体にも悪影響を及ぼします。
プロテインを摂取するときには飲む量も大切です。しかし、過剰に摂取することで、どのような健康被害があるのかも把握しておかなければなりません。
また、「副作用」という言葉を使う人もいますが、プロテインに副作用という言葉は望ましくありません。副作用とは薬を対象とした言葉です。プロテインに対して「筋肉を大きくする薬」のようなステロイド的イメージを持つ人が多いからかもしれません。
プロテインは食品なので副作用はありませんが、話したり書いたりするときに、副作用という言葉を用いる人も多いようです。用いることで、読む人や聞く人に分かりやすく説明できるのは確かかもしれません。
プロテインの1日の摂取量目安
プロテインの摂取量というのは、ある程度決まっています。たくさんというのは程度の問題もあるので、身体に悪影響を及ぼさない量ならば問題ありません。
プロテインの摂取量は、運動をしていない普通の生活をしている人であれば、体重1kgあたり1日1gが適量といわれています。アスリートなど、激しいトレーニングを行っている人であれば、体重1kgあたり1日2gで、普通に生活している人の倍になります。
プロテインの摂取量は、体重が60kgの人で普通に生活をしている人の場合は約60g、激しいトレーニングをしている人の場合は約120gが目安ということになります。
プロテインの過剰摂取による健康被害とは?
プロテインの過剰摂取で一番怖いのが健康被害です。すぐに治るものなら良いのですが、プロテインの過剰摂取により大病に発展する可能性もあります。
自分は平気というのではなく、プロテインを飲むならば、どのような健康被害があるのかも覚えておきましょう。
カルシウム不足
人間の身体は、たんぱく質を分解すると、出した毒性を中和するためにカルシウムを消費します。ということは、たんぱく質が多く含まれるプロテインを過剰に摂取すると、カルシウムをたくさん消費することになります。
不足しやすいカルシウムがたくさん消費されれば、骨粗しょう症などの病気にかかる可能性も否めません。プロテインの過剰摂取を控えるとともに、普段からカルシウム摂取にも気を遣いましょう。
腸内環境の乱れ
摂り過ぎて身体に吸収されないたんぱく質がそのまま腸内に送り込まれると、送り込まれたたんぱく質は悪玉菌のエサになります。悪玉菌のエサになるということは、悪玉菌が増える原因になります。
悪玉菌が増えれば腸内の環境が乱れ、食中毒菌や病原菌による感染の危険性も高まります。また、腐敗産物が増えて、口臭や体臭の原因にもなるので、摂取量には十分に注意しましょう。
腎臓・肝臓へのダメージ
摂取したたんぱく質のうち、必要のなくなったものは分解されて窒素になります。窒素を体外へ排泄するために活躍するのが腎臓・肝臓です。
必要なくなった窒素はアンモニアに変化し、有害なアンモニアは肝臓で無害な尿素に変換されます。その後、腎臓から尿として排出されます。
過剰にプロテインを摂取すれば、多くの窒素を尿に変換しなければならないため、腎臓・肝臓に負担がかかります。
負担がかかり過ぎれば、腎臓機能の低下から大きな病気にもなりかねませんから、プロテイン摂取の際には内臓負担のことも頭に入れておきましょう。
尿路結石のリスクが高まる
動物性たんぱく質を摂取し体内に増加したシュウ酸は、腸内でカルシウムと結びつくことで便として体外へ排泄されます。このときに腸内で吸収しきれなくなったシュウ酸は、尿として排泄されます。
シュウ酸が尿に含まれるカルシウムと結合すると、石のような塊となり尿管を詰まらせる原因となります。これを尿路結石といいます。
プロテインを過剰に摂取すれば、このようなリスクが高まることも覚えておきましょう。
カロリーオーバーによる肥満
たんぱく質が多く含まれているプロテインは、摂れば摂るほどカロリーも摂取することになります。そうなると、カロリーオーバーによる肥満を引き起こす原因になります。
肥満だけなら良いのですが、肥満が続くとそこから生活習慣病に発展することも考えられます。肉や卵といった普通の食品に比べると摂取しやすいプロテインは、飲み過ぎてしまいがちです。
カロリーのことにも気を遣いながら、食事とプロテインを上手に摂り入れましょう。
プロテイン摂取時に注意すべき点とは?
プロテインは、飲み方さえ間違えなければ安全な栄養補助食品です。プロテイン摂取時に基本的なことを注意すれば、安心感も高まります。ここでは、いくつかの注意すべき点を解説します。
プロテインの過剰摂取はしない
これは、プロテインを摂取する上でも必ず守らなければならないことです。自分がどれくらいのトレーニングをしているのか?どらくらいの量が合っているのかをきちんと把握しましょう。
自分に合うプロテインの量を計算をして飲むことは大切です。しかし、もし計算しても安心できないという人は、少ない量から飲み始めて身体の様子を伺うことでも安心感が高まります。
プロテインの過剰摂取による悪影響の兆候を見逃さない
プロテインを摂取していて身体に悪影響が出てきたら、過剰摂取の疑いがあります。このような場合は、すぐに対処に踏み切らなければいけません。
腎臓のあたりが痛い、お腹の調子が悪い、体臭がきついなどの兆候が出てきたら、一度辞めて様子を見ることも大切です。兆候が現れているのにそのままにしておけば、取り返しのつかないことになる可能性もあります。
あまりにも酷い場合には、医者に診てもらうことも忘れないでおきましょう。
プロテインは通常の量を飲んでいれば問題ない?
普通の人が通常の量のプロテインを飲んでいれば全く問題はありません。しかし、人によってはマイナス面があるのもプロテインの性質です。
プロテインも万能とはいえませんから、体質に合わないこともあり得ます。一番良くありがちなのが乳糖です。牛乳たんぱくには乳糖が含まれています。
この乳糖は、合わない人だとお腹が痛くなり下痢を引き起こすこともあります。
合わないと感じたらブランドを変えてみる
プロテインを飲んでみて、もしも合わないと感じたらブランドを変えてみることも時には必要です。同じプロテインでも製法の違いや含まれている成分に違いがありますから、変えることで改善することもあります。
特にプロテインを初めて購入する人は、初めに少量のものを買い、自分の身体への影響が何もないことを確認してから、本格的に購入することをおすすめします。